年末年始を隔てて 1月半ばにデジタル体重計を購入した。

今までにない 自身の見た目と 身体を動かすたびに襲いくる 呼吸の乱れの危機感によるものだ。ジョギングも走る度に膝が痛くて1月の後半に4百メートル付近で音を上げて放り出したまま本日に至る。

色々試行錯誤した結果 85キロまで膨らんだ身体を 65キロにまで縮めることに成功した。

本日より またジョギングを開始する。桜の花が舞い散る中学校の外周800メートルを また走り始める。

目標の体重まであとマイナス5キロ。ようやく就職も決まり 前途も明るくなってきた。

目尻を下げて唇の片一方を上げて 今から玄関のドアを開けて 俺物語の復活編 スタートである。
まるで銀幕の世界だな。マリリンモンローがたくさん歩いているようだ。
見とれてばかりいるとハンドル操作を誤りそうだ。ラジオから聴こえてくる情報によると 台風並みの季節風らしい。妹の家に遊びにきている韓国の友人もフェリーが出港できずに もう2日も足止めをくらっているみたいだ。

予定していた熊本への家族旅行も 腰痛がひどくて 独り留守番である。

朝方の強い雨音と風のピープーで目を覚まし 僅かな時間の寂しい暗闇をかみしめて 春の嵐の一日が始まった。

改めて思う。
当たり前の存在が どんなに大切なものかって。
この大切な俺の基本的土台を守る為に 春の嵐の博多の街を 駆け抜けていく。

挫折に次ぐ挫折。
仕事復帰 10日で腰痛のお出まし。また 動けなくなるという 最悪のパターン。だが そう容易く その現実を受け入れる訳にはいかない。

ここ数日間 色んな要素が微妙なバランスで 展開したので気が滅入っている。

強風の夕暮れのさくら公園。もうあと一呼吸で満開の表情。彼らは春に必ず咲く。ヒントがあるとするならば そこに違いない。リズムに狂いは無く周期を刻み 当たり前の如く春に咲く。

俺にそいつを代入してみる。

満開の周期が俺にあるとするならば 週一であるのか 夏であるのか。それとも 人生に於いて三度しかないのか…

ベンチに腰掛けたまま 疼く 腰周りを気にして
ため息ついた。

そんな俺を気遣って
カラスのかあすけはおとなしい。でも君が鳴かないと帰れないじゃないか。
夕暮れこやけ カラスは鳴かないけど お家へ帰ろう。