年度末を過ぎて  仕事量も落ち着き、最近  勇一とふらついている時に出会ったカクウチ出来る酒屋に、ちょくちょく奴と呑る機会が増えたのだが、一昨日も奴からメールで
(兄ちゃん、何しよる?:)    だと。

翌日から八連休を控えた  少しだけ作業服が汚れた初老の男は、
(今、家の駐車場で酒あけた:)
間髪入れずに返信する。

ゴクリ。ゴクリ。

俺の、ロングバケーションを知らせる喉元のピストルがスタートを告げた。

カップを口元に、また引き寄せゴクリとあと一口。季節外れの暑い1日に参った肉体に染み込むアルコールが、心地よい春の風と同化してほくそ笑みを浮かべた瞬間に、奴の返信を伝える電子音と、(はっとするような)痛みが右側の頬に流れた。