1月の半ば 突然 タクシードライバーを引退する事になった。

驚く暇もなく 本社で毎日 パソコンと格闘する日が続いている。
生まれてこの方 こんなに脳ミソを使うのは 初めての経験なので頭痛に悩まされながら帰宅して 一応の生活の習慣を終えると 直ぐに眠る毎日である。

やっと 訪れた平日の休みに ボロボロになっちまった心の修正をするために (俺にとっての)唯一の社交場のワイ酒店に 午後の時報と同時に繰り出した。

(懐かしのインテリじいさんたちは まだ健在なのだろうか?)

など 思い出の糸を ほどくようなイメージで 両手をポケットに突っ込んで 口笛吹いて狭い路地を徘徊する。
足が萎えているので 時折よろけるが そんなのは お構い無しに 目的地へと一直線。

いつしか 冬も 店じまいの予感の陽気の中で 近くのアパートから流れてくる 赤ん坊の泣き声に足を停めて 一服つける。
(呑みすぎは 危険な匂いがするから 小銭のぶんだけ呑んで帰ろう)

最後の曲がり角をまがりいざ 鹿鳴館へ入店と 意気込んだはいいが あらら… 錆び付いたシャッターに 入り口が 閉ざされている。

どうも 休みとかの類いではないらしいと 直ぐに解る情景が 目の前に映しだされている。

いつの間に 閉店してしまったのだろう。

そういえば もう長いこと ご無沙汰していた。
1日の出鼻をくじかれるのは慣れてるものの 一抹の寂しさと 穏やかな日差しのバランスに もて余した自由な時間に 余裕などは一切ない。

俺にとって今大切なことは この状況を打開することだけ。
感傷的な気分を振り払いボロボロの心を リフレッシュすることのみに 全勢力を費やさねばならない。

しかし 酒呑む気分はぶっ飛んじまった。

結局 少し遠回りして帰宅して このブログを記してたら眠っていた。
頭の中が スッキリしているので リフレッシュには違いない。

あの 一時を共有した 皆さんの 顔すら はっきりと思い出せないけど 間違いないなく あの時呑んだコップ酒は 旨かった。