ポンコツモーテルには 毎回 1 2組の男女が 乗車してくる事が多い。
最初の頃は 戸惑い 高揚したものだが 最近ではルームミラーで 行為を確認する余裕さえある。
昨夜も大雪にも関わらず乗り込んできた。

(目的地で降ろしたら 一服つけようか。)

などと 考えながら信号機の赤色の部分から 目を反らしたら 街灯のよこで 酔っぱらいのサラリーマン風の男が 車内を覗きこんでいる。
雪が雨に 変わったのだろう。寒いと直ぐに判る表情のしかめっ面。

この快適な車内の温もりを分けてあげたいところだが あいにく今は 移動式モーテルと化している。
片手で(ごめんなさい。今は 乗せてあげられない。)のジェスチャーを示して 平尾の丘のモーテルへ向けて発車した。