昼下がりの 信号停車待ち。

男と女のやりとりを観察することになる。

笑顔の女と うつむいている男がいる。
どうやら 別れ話の類いらしい。
笑顔を崩さないまま 立ち尽くす男の思いとは 裏腹に 女は駅方面へと歩き出した。

時間は止まったまま 動く事を忘れちまっている。

呑み込んだままの吐息を今 吐きかけた瞬間。後続車から クラクションの洗礼を受けて ゆっくりとアクセルを踏み込んだ。

高宮通りに 俺のうんこみたいな センチメンタルだけを残して 天神方面へと走り去る。

20時間の ドライブのうちの 一分30秒ほどの ロマンスの終わりの物語。

街の景色はいつもと変わらないし 一切はいつものごとく 流れ過ぎ去っていく。