王君は滅法 喧嘩が強かった。彼は義務教育よりも自分自身を信じて生きていた為 不登校という点では俺と共通していた。あらゆる武道を研究し一日の半分をトレーニングで費やし、昼過ぎから街へ繰り出すというリズムで生活していた。王君にとっての徘徊とは喧嘩の相手を捜すというテーマに成り立っていた。「俺は自分の力を試したい。」と関西弁で熱く語っていたのを覚えている。 日常茶飯事に始まる乱闘に最初は戸惑い 不安や恐怖心で心臓のビートは16を飛び越えていたが連戦連勝の彼の圧倒的な強さを垣間見る度に次第に度胸も付いていった。ショートホープを斜めにくわえて歩く仕草を覚えて都会に存在して生きている行為にただ酔いしれる夏は永遠に続くと思っていた。