ラグビー日本選手権
NECー帝京大学
トップリーグ10位からワイルドカードを勝ち抜いて出場したNEC
学生無敵の6連覇で打倒トップリーグを目指す帝京大学
朝から降りだした雨と第1試合でグランドコンディションは最悪……
戦前に予想したキーポイントは次の4つだと考えていた
①スクラム
②ラインアウト
③フィットネス
④ラック
この4つを帝京大学は学生相手では敵無しで戦ってきた
しかし相手は国内最高峰でもまれてきたトップリーグだ
しかもトンガ・フィジーを代表するパワフルなプレーヤーが居る
彼らを止める事は他のトップリーグチームでも難しい
前半……
スクラムの圧力で帝京は反則をとられる
ラインアウトはマイボールをキープ出来ない
だが帝京大学に焦りや動揺が見られない
No.8ラトゥに先制トライを奪われる
このまま押しきられるのか?
しかし妙に落ち着いている帝京大学
インプレーでは互角に試合を進め、ラックへの入りはNECよりも速く感じた
グランドコンディションにも巧く対応している
前半グランドをワイドに使いトライ
同点に追い付く
互いにトライを奪い14ー14
ついに帝京はPGでリードを奪う
NECの選手に明らかに動揺の色が見える
ラフなプレーが目立ち始める
前半終了間際にPGを決められるも、
17ー17の同点で前半を終わる
苛立ちの顔つきのNECに比べて満足気な表情で引き上げる帝京フィフティーン
4つのキーポイントを振り返ってみる
①スクラム
時折反則をとられてはいるもののほぼ互角に組んでいる
33分にNo.8がシンビンで退場があったという事もあってか組み方に落ち着きが出来たようだ
②ラインアウト
マイボールラインアウトの獲得率は悪いもののディフェンスが対応出来ているので大きなミスにはなっていない
NECは22m内側のラインアウトで競り合ってこなかった為、帝京は助かったと思う
③フィットネス
この時点では帝京がこのまま持つかどうか不安ではあった
かなり激しい密集プレイが続いていたからである
④ラック
互いにターンオーバーはあるものの入りは帝京の方が速かった
NECはあまり人数をかけず、ファイトしてこなかったからとも言えるが…
後半
戦術的に大きな変化は見られないが、
帝京の動きが良くなってきた
いや、実際にはNECの動きが落ちてきたのだろう
焦りのせいなのかNECの反則が目立つようになる
帝京大学は早めに選手を入れ替えてくる
代表経験もあるロック小瀧を下げる
膠着状態が続き我慢比べからPGで帝京がリードするとNECの動揺はさらに加速してゆく
これまでなかなかこじ開けられなかったNECのディフェンスラインを縱・横に揺さぶりはじめ裏に出るようになった
スタンドオフ松田のキックも効果的に陣地を進める
逆に自陣から強引に仕掛けるNECにミスが続く
日本代表の田村にも裏に蹴られたボール処理のミスが出てピンチに
残り時間が10分に迫る中、
NECは最大の突破力を持つナドロを交替させる
後半35分
帝京は素早い仕掛けからインゴールへのゴロパントを尾崎が押さえトライ
点差は8点
ラグビーのワンプレイで獲得できる最大得点はトライ+コンバージョンの7点(5+2)である為、NECは2回のアタックが必要となる
焦りはピークとなり時間は刻々と刻み続ける
残り1分
帝京の反則からクイックで仕掛けた攻撃でトライ
ドロップキックで田村がコンバージョンを蹴るもゴールはならず、40分のホーンが鳴り響く
点差は3点
28ー25
蹴った直後のホーンの為残りワンプレイ
途切れれば試合は終わる
帝京のドロップキックはNECがキャッチ
とにかく繋ぐNEC
もう蹴る事は出来ない
帝京のディフェンスが前に出る
その圧力にNEC痛恨の反則
ゴールポスト正面
勝利を確信する帝京フィフティーンとベンチ陣
PGを確実に決めたところで終了のホイッスル
31ー25
帝京大学がトップリーグNECを撃破
①スクラム②ラインアウトのセットプレーに苦しみながらも、
③フィットネス④ラックでがっぷり四つ相撲でトップリーグチームを下した帝京大学
見事な勝利としか言いようがない
グランドコンディションが悪かった事が帝京大学には幸いしたとも考えられるが、
フィットネスでトップリーグチームを上回っての勝利は凄い!
悔しいがこれでは他の大学が歯が立たないハズだと思う
本当に強い……
来週はトップリーグ4強の東芝が相手
さすがにワンランク違う相手だ
だが彼らがどこまで通用するのか楽しみになってきた
以上NECー帝京大学の試合の感想でした♪
(≡・め・≡)『パパ…明治は?(;¬_¬)』

それ禁句(ノ_・,)……
追)
筑波大学・慶應大学・東海大学は惨敗でした……
2回戦
東芝ー帝京大学
神戸製鋼ーサントリー
たしか近鉄花園だったハズです