私は長い間作家を目指してきました。
有名な文学賞に応募したこともあります。
しかし・・・・・・・・・。
○○文学賞には山ほどの作品が寄せられます。
そして、大賞に選ばれるのは一作品だけです。それ以外に何かの賞が設けられている文学賞もありますが。
大賞を取れるのは一作品だとすれば、私の作品は別として、多くの秀作が破棄されているということになります。
文学賞を取れなかった作者たちは落ち込むことでしょう。
もう書くのはよそうとか、この小説はいいものじゃなかったんだ、リストから削除しようとか
・・・・・・・・モチベーションが下がってしまうでしょう。
一つの小説を作るためには原稿用紙百枚分以上の文章を綴らなくてはなりません。
みなさんとても苦労して作品を書き上げています。
審査員に気に入られなくてボツにされたら哀しいですね。
大抵の文学賞はノンジャンルです。
どこに焦点を定めて挑めばいいのか全くわかりません。
若い人が読めば面白い物、年配の人が読めば面白い物、どんな年代の人が読んでも面白い物、
男の人が読めば面白い物、女の人が読めば面白い物・・・・・・
どんな風に捉えられるかは、
文学賞の選考段階ではわかりません。
私は十代の頃から、作家になりたくて文芸誌をときどき読んできましたが、
面白いと思う小説は一つもありませんでした。
例えば・・・・・・・、
出版社に持ち込んでも全く相手にされなかった作品でも、友達に読ませたら感動された。
なんてこともあり得るでしょう。
・・・・・・・諸々の理由により、文学賞への応募は二度としません。
別の手段で作家を目指すことに決めました。
” 賞など一切欲しくありません。”
私は賞を取るために小説を書くのではありません。
一人でも多くの人に楽しんでもらいたい、笑ってもらいたい・・・・・
そういう単純な理由で小説を書いています。