カルビー案山子劇場
「ゆいこシリーズ」
第1話
オープニング曲
「案山子チップス」
ぴーこ憧れの
少年ナイフの皆さん
酒に溺れ、荒れ果てた
無職時代の石油王を
励まし、支えていたのは
妻のゆいこだった。
(無職時代の石油王)
心機一転した二人は
一攫千金を狙って
新たに旅立つ
その憧れの土地に
ゆいこが
先発隊として
先乗りすることに
なったのだ
その出発の朝・・・
ゆいこ。気をつけて
いってこいよ
はい。
あなたのお仕事のためだもの
ワタシが先にいって、
あなたがお仕事しやすいように
土台を作っておきますわ。
悪いな。
そんなことないわ。
では、いってきます。
ゆいこ・・・
ゆいこ・・・
愛してる・・
ミートゥー
ゆいこ
お客さん、いい加減に
してくださいよ
では、いってきます。
かならず便りを書けよ!
切手は20円だぞ。
はい、お便りを書きますね。
切手は20円ですね。
お客さん
どちらまで?
ドバまで
お客さん
冗談は
よしてくださいよ
冗談じゃないわ
ドバよ
お客さん
ドバイって、どこにあんのか
知ってるんですか
知らないわ
主人に、そう言われた
だけなの
一攫千金を夢みてるのよ
私たち
またまた、ご冗談を
ちょっと、待っててください。
電話かけてきますから・・
もしもし
ドバイ行きの
密航者がいますが
乗せますか?
ハイ・・・
ハイ・・・
わかりました・・
合い言葉ですね・・
ハイ・・・
お客さん、
ついてますね。
今夜、ちょうど
横浜から出航する貨物船が
ありますよ・・・
貨物船なんかいやよ
なんだ
やっぱり
合い言葉
知ってたんですね。
最初から言ってくれりゃ
いいのに
貨物船なんか
いやよ!
ドバイに降りるときの
合い言葉は
ここはどこなの!
ですからね。
覚えておいてください
ゆいこ、
おれは、決めたぞ。
俺は、毎日、
ゆいこに、
手紙をかく。
おれのために
先に行ってくれた
ゆいこのために!
この気持ちを
伝えたいんだ。
ゆいこ!
ゆいこ!
ゆいこ!
今日のエンディング曲は
タクシーの中で流れていた
「赤富士ロックンロール」
です
でわでわ。またね。チュ~~パッ