ご訪問ありがとうございますラブラブ

 

 

早速ですが、前回の続きです。

 

母親の遺書らしき走り書きのメモを読んだ私は、心臓の鼓動が激しく高なりだしました。とにかく船内のトイレやロビーの辺りなど探しまわりました。

 

母の姿はなく、どうしていいかわからない私は、船長室に駆け込み、メモをみせ、「母が死ぬかもしれない。とにかく探してください」とお願いしました。

 

まずは話を聞こうとされる船長さんに、「とにかく早く探してください。死ぬかもしれない」と激しい口調で言いました。

 

船長さんは、甲板も全部見てくださり、自殺する人は、必ず靴を揃えて海に飛び込む。靴はなかったので、飛び込んではいないだろう、と仰いました。

 

もしかしたら戻っているかもしれないと思い、船室に向かってと廊下を歩いていると、こちらの方に向かって歩いてくる母の姿が。

 

私は母に駆け寄り、「よかった」と涙が止まりませんでした。

 

席に戻った母は、置き手紙を目にして、「その手紙はお父さんにみせて」と私に言いました。

 

私はその時、初めて、母親に対してなんて意地悪な人なんだろうと批判的な感情を持ちました。

 

自分が自殺しようとしたことをわざわざ夫に知らしめる。それって父を苦しめたいんだ、としか私には思えませんでした。

 

母は父に対して不満がいっぱいありました。もちろん、母が不満を持つのも分かる、と思えるくらい自分勝手な父親でした。

そういうひどい父親ではありましたが、そんな苦しみをわざわざ与えたいほど父親を憎む母の恐い人間性に初めて気付かされたことは衝撃でした。

 

ただ母の自殺未遂というショックのほうが私には大きく、それからは、母が自殺しないようにということにばかり気をとられて、そんな気付きについてはいつのまにか忘れてしまいました。

 

「母が父に対して憎しみを持つ」

このことこそ、本当は一番私が重く受け止めなければいけない事実だった、と今なら思いますがその当時の私にはそんな考えを持てるほどの思慮は残念ながらありませんでした。

 

母が父に対して憎しみを持つ、その根底には母の人のせいにする生き方が大きく影響していたのです。

 

この続きは次回に!!

 

 

ドキドキ最後までお付き合いくださりありがとうございましたドキドキ