いつもはヒューイの為に24時間つけっぱなしだった暖房を
その日はヒューイの為に消して出掛けました。
ヒューイの体が痛まないように…。
外へ出ると雨が降っていました。
空もヒューイの死を悼んでいるかのように思えました。
仕事から帰り、
再びヨダレで汚れてしまったヒューイのお口やお手々を
お湯で濡らしたタオルで拭いてあげました。
「ヒューくん きれいきれいしようね」
と主人と二人で声をかけながら
硬く冷たくなってしまったヒューイ
ごめんね、いつも待たせてばかりで
「ヒューくん 可愛いねぇ」
その日は寝室の枕元にヒューイを寝かせて
二人で寝ました。
朝が来て ずっとヒューイを見ていました。
撫でながら。
まるで眠っているかのようなヒューイを
見ていて 飽きませんでした。
そしてヒューイを抱っこして
主人と一緒に部屋中を回りました。
一部屋 物置になっているのですが、
そこはヒューイの禁断の部屋でした。
彼にとってはとても好奇心がそそられる部屋なのですが、
何度か遊ばせてあげたんですが、
その度に粗相をされてしまい、
禁断の部屋となりました。
亡くなる数日前、ヒューイはとても禁断の部屋に行きたがりました。
「もこが帰ってきてからな」
結局その部屋に行かせず仕舞いになり、
主人はあたしがいなくても遊ばせてあげればよかったと
悔いが残ってしまいました。
「遊ばせてあげられなくて、
ごめんな」
ヒューイは主人と一緒に窓の外を見るのが好きでした。
窓の外を通る車を見るのが好きでした。
「日曜日の朝はあんまり車通らないね」
はじめての事でよくわからず
頼んだ葬儀やさんは火葬車で迎えに来てくれて
遺族は家で待つ出張タイプでした。
霊園に頼めばよかったと少し後悔しましたが、
時間までヒューイとゆっくり過ごす事ができたので
結果的には良かったと思います。
ヒューイを挟み、時間までいろいろ思出話をしました。
13時
お迎えの時間がきました。
時間の流れがとても早く感じました。
ヒューくん お帰り。
そしてまた ヒューイの思い出を二人で声を語り合いました。
古い写真を見ながら、
この頃はヒューイもまだ首輪をしてたね。
なんて…。
主人は
ヒューイが息を引き取る前に
お前を呼んでくれと鳴いた時の顔が 忘れられないと。
まだ鳴く力が残っていたんだと…。
あたしは金曜日に仕事から帰った時の
ヒューイの待ち焦がれてた顔が忘れられません。
主人はヒューイの禁止エリアのガードを外しました。
テレビの裏側に行けないようにしていたガードです。
彼は何度かテレビの裏側で粗相しました。
コードとかあるので漏電したら危険だし、
そこには主人の手は狭くて届かないので、
ガードがしてありました。
ヒューイが最後に自由に部屋を遊べるように、
禁止エリアを無くしました。
次の月曜日、「深いい話」で川上舞子さんが言ってましたね。
「猫は自分で死ぬときを決める」と。
ヒューイは自分で決めたんだね。
そう思える節が沢山あります。
幸か不幸か1月は仕事が暇で、
早く帰れる日も多々ありました。
月が変わればあたしが忙しくなる事を、
彼は知っていたのかもしれません。
ありがとうヒューイ。
あたしはよいママじゃなかったけど、
こんなあたしを愛してくれてありがとう。
君はあたしが思っているよりずっと
あたしを愛してくれてたんだね。
君に出会えて良かったよ。
君にはじめてあった日のあたしの誓い
「この子だけはちゃんと看取る」
誓いを果たさせてくれてありがとう。
愛してるよ ヒューくん。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
皆様その説はありがとうございました。
時折涙が出ますが、あたしは大丈夫。
今日、ヒューイの姿が見えたよ。
多分あたしの脳が作り出した幻影なんだろうけど、
嬉しかった。
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