去年の7月


これが最後の外食となった


調子が良かったのでリハビリも兼ねて20分ほど歩いてびっくりドンキーへ


コロナが蔓延しだしてからは幾度となくテイクアウトで利用していた


妻の味覚は抗がん剤の副作用で、酸っぱく感じたり苦かったりすると言っていたが、洋食だとちょっと味が違うけど美味しく食べられていた


いや、違う


美味しくはなかったのではないか

オレに心配かけたくなくて毎回毎回味が変だとか美味しくないとか言わなかっただけではないか



30年以上前から通っているが注文するのは決まって チーズバーグディッシュの300g



鉄板に乗ってるハンバーグは何が違うのだろう?30年以上経って初めて浮かんだ疑問

それほどチーズバーグディッシュが美味かったのだろう


値段もちょっと高くなるし迷っていると


「食べたいもの食べればいいじゃん」と


今思うとそんな妻の言葉も奥深く感じる



妻の後押しもあり、鉄板に乗ったチーズバーグステーキを注文。チーズは外せない


そしたらこれがまた美味くって同じハンバーグなんだけどいつまでも熱々で、鉄板に乗ってるだけでこんなにも違うのかと今更ながら思った



これが2人にとって闘病中でありながら感じた、ほっこりした小さな幸せのひとつでもあった



最近びっくりドンキーの前を通ると

食べたいなぁ 

でもなぁ  と

びっくりドンキーですら1歩が踏み出せない



   手前がチーズバーグステーキ

   奥がチーズバーグディッシュ