モノと花火と観覧車 -3ページ目

はじまりのはじまり

はじめまして。

モノがモノを呼び集める・・・

家を買えば 車が欲しくなる。
そして 家具も欲しくなる。
高級靴を買えば それに合った服が欲しくなる。
服を買えば シーンに合った小物が欲しくなる。

私も もう何十年も そんな欲望のルツボを生きています。

そして今、家の中を見回してみれば・・・

モノだらけ・・・

ゴミは社会問題となり モノを捨てにくくなった現代、
これからの自分の余生は 新しくモノを買うことなく、今あるモノを使いきって
買った私にも、
そして、私に買われたモノのためにも、
良かったと思える人とモノの出会いになるようにしたい・・・

そして その過程を留めておきたい・・・

そんな気持ちで始めたブログです。

その第1弾となるのは、


『フランクリーダー ジャーマンレザージャケット』です。

この写真では、まったく何が何なのかわからないですが、
黒色のジャケットが立っています!!

ジャーマンレザーと言いましても「革」ではなくコットン100%の生地で出来ています。

その生地がメチャクチャに堅いから立つのです・・・

とまあ ここまで書きましたが、『フランクリーダー』をご存知の洋服マニアなら誰でも知っている話です。が・・・

ここで私が このブログの第1弾にこれを取り上げたのは、その特殊なサイズ感なのです。

私は身長180センチの体重75キロ。
かなり大柄なのですが、このジャケットのサイズは「S」なのです。

・・・今から数年前の事・・・

私は その年の秋口にジャーマンレザージャケットの魅力に取りつかれたのですが、
最初に訪れた店の店員さんは、そのジャケットのサイズをLだと言います・・・

確かに肩幅と身幅だけなら 私にはLが妥当なサイズかもしれませんが、
そのジャケットはけっこう特殊なサイジングで、
とにかく袖が長いのです。
それに、着丈も今風のジャケットとしては長いような気が・・・

まったく私に似合っていません。

「これが あなたのジャストサイズですよ。」とまだ言う店員さんに 私は、

「Mサイズも着せて下さい。」
と言いました。

プライドの高そうな店員さんでしたので、若干気を悪くしたような顔つきでMサイズを用意してくれました。着てみますと・・・

Lサイズよりタイトな着心地になりました。

店員さんは、
「このサイズでは、ジャケットの下にシャツしか着れません。シャツの上にセーターを着てコートを着ずにジャーマンレザージャケットを着るのが、冬のこのジャケットの楽しみ方なのです。」
と言います。が、

私的には このMサイズも袖丈が長く、着丈も納得の長さではなかったのです。

Sサイズを着てみたい・・・


と思いましたが、私の目の前にいる誇り高き店員さんには とても言い出せません。

とりあえず その日の購入は諦めて店を出てきました。

それから数日間「フランクリーダー ジャーマンレザージャケット」が頭から離れない私は インターネットでいろんな情報を読み漁りました・・・

もともとドイツの作業着の生地を発祥とするジャーマンレザーですので、
作業着ならばオーバーサイズで当たり前、だから
あの店員さんの意見は間違いない…
とも思いました。

その反面、税込90000円オーバーの作業着って・・・って気持ちにもなります。


私の世代の洋服好きは、クラシコブームを知っています。

クラシコとは、正統的なダンディズム。

そのクラシコ的解釈でジャケットを選ぶなら、
袖丈はジャスト~カフスが見える長さまで。

決して 袖丈は長くあってはならない わけです。

その結論に達した私は、Sサイズを試着するために
あの店員さんの店とは別の店に行きまして、
その店で「Sサイズを試着させて下さい。」と言ったのでした・・・

そう言われたその店の店員さんは、別に何の反応もなく用意してくれました。
それを着てみますと・・・


ガチガチの上に ピッチピチです。

弾き飛びそう とまでは言えませんが、ボタンがなんとか閉まる程度です。


絶対にこのサイズ感でジャケットを買う人はいないと思います。

やはり私はMサイズがジャストで、フランクリーダー的にはLサイズなんだなぁ・・・
と理解しようとした時、その店員が語り始めました。

「フランクリーダーの服は、未完成なんです。」
と言ってきました。

そして続けて
「今は堅くて窮屈かもしれませんが、お客様の肩幅と袖丈は そのジャケットのジャストサイズと思います。着込めば生地は信じられないほど柔らかくなり、お客様の体型に合った美しいジャケットとして完成するはずです。」

この言葉を聞いて買わないはずはないです。



・・・しかし、それから数年の月日が流れましたが、あの日買ったこのジャケットは まだ1度も着用して外出したことはありません。


この先の私の人生の中で このジャケットはどうなって行くのか・・・

その過程はまた後程・・・・

とまあ、こんな内容で不定期に書いていきたいと思っています。(次回に続く)