今日はこどもの日
剛も健も前の日から中々眠れなかった
何度も何度もベランダに飾られた鯉のぼりを
窓にピタッと顔を貼り付ける様に眺めていた
勝手にベランダに出てはいけないという約束を守って
お重に詰められた美味しそうな料理持参で
朝から坂本くんが遊びに来ていた
弟の快彦も准ちゃんと一緒に遊びに来ていた
准ちゃんが選んだ鯉のぼりの旗がついたケーキを持って
「なぁ…ヒロチ、鯉のぼり近くで見てもええ?」
准ちゃんが大きな瞳で俺のズボンをツンツン引っ張る
家に来てからずっとソワソワしていた准ちゃん
「とうちゃん、俺も近くで見たい」
「おとうさん、ぼくも見たい」
剛と健が同じように俺を見上げて言う
「うん、分かった」
にっこり答えると3人とも満面の笑み
真っ先に俺に手を伸ばしたのは准ちゃん
しかしそこは譲れないと健も俺に手を伸ばす
「准ちゃん…それはないよ~」
大袈裟に口を尖らせ少し拗ねた口調で快彦が訴える
快彦、どんだけ准ちゃん大好きなんだよ(笑)
俺と快彦を交互に眺めていた准ちゃん
「パパ…抱っこ」
准ちゃんの一言で快彦は細い目をさらに細めて
准ちゃんを抱き抱えて頬っぺにスリスリすると
「パパ、くすぐったい」
ふたりの楽しそうな笑い声で俺たちも嬉しくなる
「おとうさん、抱っこ」両手を差し出す健
健のことを抱き抱えてやるとニコニコ笑顔
剛を見るとベランダをチラチラ見ていた
剛も一緒に抱き抱えてやろうと思ったら
坂本くんがサッと剛を抱き抱えてくれた
一瞬驚いた表情をした剛だったが
少し頬を赤くしながら、でも凄く嬉しそうで
いつも弟たちのためにわがままを言わない剛
まだまだ甘えたい年頃なのにお兄ちゃんでいてくれる
だから剛が素直に甘えられることが嬉しい
子どもたちを抱き抱えてベランダに出る
青空に気持ち良さげに泳ぐ鯉のぼり
剛と健と准ちゃんがこれからも健康で
毎日楽しく過ごせることを願いながら
5月の風をうけて笑顔になる大人3人だった
自坦の入所記念に一切触れない内容
▼本日限定!ブログスタンプ


