雪のおもしろう降りたりし朝(あした)人のがり言ふべきことありて 文をやるとて 雪のことを何とも言はざりし返り事に
[この雪 いかが見ると一筆、のたまはせぬほどの ひがひがしからん人の仰せられるること 聞き入るべきかは かへすがへす口惜しき御心なり]
と 今は亡き人なれば かばかりの事も忘れがたし。
徒然草 第三十一段より
吉田兼好
私は徒然草のこの段が大好きです

学生時代 ふれた方も多いかと思います

意味…わかりますか?
簡単に言えば
雪がとても綺麗に降り積もった朝に 言うべき事があってある方に手紙を出した。その時に雪の事に触れずに送った。返事に[ こんなに綺麗に積もった雪の事に触れない様な風情のない方のおっしゃる事など聞き入れる気分にもならない。残念な方だ] と書かれとてもショックだった。今はもう亡くなった方なのでこんな些細な事も忘れられずにいます。
って感じかな

確か中学生の頃に…触れ 大変な衝撃を受けた

嬉しい 楽しい 悲しい 綺麗 残念 などなど…
どんなに歳をとっても感情を素直に出したり イロイロなものに感動したり…それを人に ねぇねぇ…あのね!って話せる人でありたいです。