2024年、アメリカのアクション映画。

デヴィッド・リーチ監督作品。

この監督、「ジョン・ウィック」「ワイルドスピード/スーパーコンボ」などを撮っている。

これから楽しみな方である。

 

出演は、ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラント、アーロン・テイラー=ジョンソンほか。

 

ライアン・コズリングは好きな役者さん。

「ラ・ラ・ランド」「バービー」などが印象に残っているが、出演している作品の数は、もう数多ある。

 

腕利きのスタントマンであるコルト・シーバース(ライアン・コズリング)は映画スターのトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の代役として数々の危険なスタントをこなしてきた。

 

ところが落下のスタントの失敗によって心も身体もダメージを負い、業界から姿を消してしまう。

 

18ヶ月後、レストランの駐車係をしているコルトの元にプロデューサーから復帰の要請が舞い込む。オーストラリアで撮影が進行しているトム主演のアクション映画の撮影に参加して欲しいとのこと。

 

渋るコルトだったが、この映画の監督がかつての恋人ジュディ(エミリー・ブラント)であることを知り、彼女への未練から参加を決意してオーストラリアに飛ぶ。

 

実はゲイルにはもう一つ、コルトに頼みたい"仕事"があった。それは現地で行方不明となったトムを探すこと。コルトが現地のよからぬ連中とつるんでいたというトムの捜索に乗り出すが、そこには想定外のトラブルと巨大な陰謀が待ち受けていた…

 

まぁ、古典的と言えば古典的。

映画もそうだが、古き良きアメリカというものを追っかけている感じです。

 

それと、元カノを追っかけるライアンノのラブロマンスに重きを置いたストーリーになってのが、かったるかったのは大きなマイナス。

 

しかし、である。

随所に盛り込まれたカーチェイスや対人バトル、さらに水上でのボートチェイスなど、あらゆるアクションは見応えがあった。

 

その大半をリアルスタントで撮っているのは、スタントマン出身のジェイ・ローチのプライドだ。終始ゴズリングのワンマンショーになるのかと思いきや、終盤でのシークエンスでオリジナル版をしっかり踏襲しており、ド派手にバカバカしく(ホメ言葉)やっているあたりさすが映画版といったところ。

 

ビーチで撮影された"キャノンロール"という車内に設置されたキャノン砲を走行中に発射し、その発射時の力を使って車を横転させるというカースタントに挑戦、「キャノンロールによる回転数」のギネス記録を達成したのだ。

 

「特攻野郎Aチーム」同様、映画版になるとやり過ぎな位クライマックスがトンデモ展開になる。
今年は偶然とはいえ、「ライド・オン」や「ポライト・ソサエティ」など、スタントマンが軸となった作品が公開された。やっぱりCGではない生身のアクションは廃れさせてはいけないなぁと、ちょっと感傷に浸ってしまった。

 

アクションのことばかり語ってしまったが、そんなことはない映像にはこうご期待。

 

ギネス記録をとったご祝儀で、とはいえスタントマンを愛するバカ映画…星5つ満点で2つでいかがでしょう。