2024年、イタリアのヒューマンドラマ。
イタリアの名匠マルコ・ベロッキオ監督作品。
2003年製作の「夜よ、こんにちは」でも題材にした「アルド・モーロ誘拐事件」を再び映画化した。
出演は、ファブリツィオ・ジフーニ、マルゲリータ・ブイ、トニ・セルビッロ、ファウスト・ルッソ・アレシなど。
1978年3月のある朝、キリスト教民主党の党首で元首相のアルド・モーロが、極左武装グループ「赤い旅団」に誘拐される、という衝撃的な事件が起こる。モーロを父と慕う内務大臣コッシーガに、救出の指揮はゆだねられるのだが...
モーロ本人、彼を父と慕い救出の陣頭指揮を執った内務大臣フランチェスコ・コッシーガ、モーロと親交の深かった教皇パウロ6世、赤い旅団のメンバーであるアドリアーナ・ファランダ、モーロの妻エレオノーラら事件に関わった人物それぞれの視点から、史実とフィクションを織り交ぜて描き出す。
この映画、340分とものすごく長い。
実際に映画館でも6話構成であるところ1~3話、4~6話でわけて公開しますという映画館が大半ですが、本試写会も趣旨的に180分も340分もできるわけもなく60分、第1話のみ(6章構成になっている模様)のみとなる。
よって、不明な点(2話以降で明らかになるであろうことなど)もある。
特に裁判用語。さっぱり分からん。
また、内容の趣旨的に、当時のイタリアを取り巻く政治や政治思想等に関することが大半を占めるので、これらに詳しくないと1話目からついていけず脱落する方が多いのかな、といった印象。
イタリアといえばイタリア統一と第二次世界大戦への参戦、ファシズム等のイメージがある。それ以上のことは世界史なんかでも扱わない。かつ、340分という無茶苦茶な長さが厳しく、「どうなるんやろ、これ…」と、映画好きでないと不安は払拭できない。
ただ、日本でこうした本格派のイタリア映画が放映されることは少なく、長いことは承知の上で見る方にはおすすめだし、かなり人を選ぶかなといった作品です。
ま、ボクはアホだから理解できませんでしたけどね。
星5つ満点で1.5かな。