2024年、日本のSFコメディ映画。
武内英樹監督作品・
武内監督は「のだめカンタビーレ」「テルマエ・ロマエ」などを撮っている。
この映画「翔んで埼玉」か?と思いきや、武内監督の作品であった。
なるほど、似ているわな。
出演は、浜辺美波、赤楚衛二、GACKT、髙嶋政宏、江口のりこ、池田鉄洋、小手伸也、長井短、音尾琢真、山本耕史、梶原善、足立英、小籔千豊、酒向芳、観月ありさ、竹中直人、野村萬斎など。
よくもまぁ、これだけの俳優を集めっちゃってと感心してしまう。
コロナ禍の2020年。
首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死した。
かつてない危機に直面した政府は最後の手段として、歴史上の偉人たちをAIホログラムで復活させて最強の内閣をつくることに。江戸幕府を作った伝説の男・徳川家康を総理大臣に据え、織田信長や豊臣秀吉といった偉人たちが集結した夢のような内閣が誕生する。
その圧倒的なカリスマ性と実行力に日本中が熱狂する中、アナウンサー志望の新人テレビ局員・西村理沙はスクープを狙い、政府のスポークスマンを務める坂本龍馬に接近するが……。
主人公のテレビ記者・理沙を浜辺美波、内閣官房長官・坂本龍馬を赤楚衛二、内閣総理大臣・徳川家康を野村萬斎、経済産業大臣・織田信長をGACKT、財務大臣・豊臣秀吉を竹中直人がそれぞれ演ているが、これが個性的でおもしろい。
この監督のポリシーかもしれないが、役者さんの「個性」を非常に大切にしている。
その上でまとめ上げるなんて、そうそうできる技ではない。
GACKTと山本耕史、そしてコヤブが特にそうであった。
もちろん竹中直人の怪演にも注目で、これは笑わずにいられなかった。
しかし。
コロナに対して現実と似た対応だったのはちょっと残念だったように感じる。
リモート万博やネット上の楽市楽座については面白いとは思うけど、あまり詳細が語られず、概要と「成功しました」だけ書かれても、アレっと少々困惑。
もっとそれぞれの大臣の施策の中身を突っ込んで知りたかったところかな。
家康と龍馬だけにして他の武将は出さない方がテーマが明確になってよかったかもと、不満は多数ある。
ま、星5つ満点で3つでどうでしょう。