2023年、アメリカのサスペンス映画。

トッド・ヘインズ監督作品。

「ベルベット・ゴールドマイン」「エデンより彼方に」「アイム・ノット・ゼア」などでもメガホンを取った。

 

出演は、ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアーほか。

ナタリー・ポートマンは製作としても名を連ねる。

 

この映画、実話に基づいたスキャンダルを題材にしたストーリーである。

 

かつて世間を騒がせた"メイ・ディセンバー事件"の当事者・グレイシー(ジュリアン・ムーアー)とジョーの夫妻が子供たちと暮らしている。そこにやってきたのは事件の映画化で、グレイシーを演じることとなった有名女優エリザベス(ナタリー・ポートマン)。

 

36歳当時ペットショップで働いていたグレイシーは、アルバイトの13歳の少年だったジョーと不倫関係になり、実刑となった。獄中出産を経て、出所後は結婚した2人だが、今は幸福に暮らしているように見える。

 

グレイシーの周辺のリサーチを始めたエリザベスは、演技の手がかりとなるヒントを探してグレイシーと行動を共にするうちに、時に取材の範囲を超えていく。

 

少年だったジョーは今は当時のグレイシーと同じ36歳になり、自分の過去と現在に向き合う時もあり、グレイシーも捨てきれない感情を表すこともあった…

 

実力派俳優の豪華共演、否が応でも盛り上がる。

その期待に十分に応えてくれた。

この2人は、キャリアも十分でバチバチで、オール巨人師匠に言わせたら「お前ら、パンパンやな」って感じである。

 

R15+指定というところからも、際どい映画である。

それでも2人の演技でカバーしているのは圧巻。

しかし、第96回アカデミー賞では脚本賞にノミネートのみ。ま、2人には関係ないかと思うが。

 

タイトルの「メイ・ディセンバー」とは「親子ほど年の離れたカップル」を意味するらしい。

カップルに目が行くのは仕方がないが、もうちょっと2人に行ってもいいような気がする。

ん、これも的外れ、申し訳ございません!

 

とにかく、このハリウッドを代表しても問題ない2人の共演をお楽しみに!

 

星5つ満点で3.5かな。