2010年、イギリス・アメリカ・オーストラリアの歴史ドラマ映画。

トム・フーパー監督作品。

フーパー監督は、この映画でアカデミー賞監督賞を受賞。自身の代表作となった。

その他、作品賞、主演男優賞、脚本賞も受賞、この年の代表作ともなった。

 

また、フーパー監督は2012年に「レ・ミゼラブル」をヒュー・ジャックマンを主演に撮ったのも記憶に新しい。

 

出演は、コリン・ファース、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェフリー・ラッシュほか。


吃音、いわゆる「どもり」に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、その治療にあたったオーストラリア出身の平民である言語療法士ライオネル・ローグの友情を描いた作品である。

 

ボクの兄は吃音であった。

しかし、兄弟であったので、そんなもん気にすることはなかった。

最近になって、兄が吃音であったのを「ん?」と気づいたほどで、結婚もすれば子供も2人いてるわで、尊敬すらしている。

 

また、最近では「水曜日のダウンタウン」で、インタレスティングたけしという芸人が吃音であることを日本吃音協会なる協会から、差別と偏見を助長するとお叱りを受けたという事実があった。

しかし、インタレスティングたけしはテレビに出られたこと、そして受けたことが「嬉しかった」と素直に喜んでいた。

 

これ、逆差別じゃねーか。

テレビの「お笑いと障害」って、どこで線を引いているのか?

全く持って、テレビの自主規制というのが分からない。

日本吃音協会というところの「差別と偏見」というもの分からない。

 

兄の吃音の、どこが恥ずかしいのか?

それを100%証明してほしい。

 

この映画もラストだけを書いておこう。

 

1939年のポーランド侵攻を受けて、英国はドイツに宣戦布告。第二次世界大戦が始まる。

同日、ジョージ6世(コリン・ファース)は大英帝国全土に向けて国民を鼓舞する緊急ラジオ放送を行うことになる。

 

緊迫した状況の中、ジョージ6世はローグ(ジェフリー・ラッシュ)と2人きりの放送室で9分に及ぶ演説に挑み、見事にやり遂げた。

 

放送室から出てきたジョージ6世は、報道用に堂々と原稿を読む姿を撮影すると、エリザベス王妃(ヘレナ・ボナム=カーター)とともに宮殿のバルコニーに出て、待ち構える大衆に手を振る。その様子をローグは満足げに見守るのだった…

 

個人的で申し訳ないのだが、良い映画であった。

吃音を持っていても、世の中には立派に生きている、そして世の中を鼓舞するための演説を行う人もいる。

それに何を文句を言う必要がある、日本吃音協会の人よ?

 

星5つで4つは付けてあげたい。