2024年、日本の時代劇。
白石和彌監督作品。
主演は、草彅剛。
白石監督にとっては初の時代劇監督作品となるのだが、そんなもの微塵も感じさせないほど、細かいディテールにまでこだわった作品となっている。あっぱれだ。
草彅は「ミッドナイトスワン」以来4年ぶりの主演映画となった。SMAPを離れること自体が、日本中のニュースとなったので仕方あるまい。
時代劇映画としては2009年の「BALLAD 名もなき恋のうた」以来15年ぶりの出演。
しかし、大河ドラマで徳川慶喜を演じていたので、15年ぶりとは。
冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐に臨む姿を描いた作品。
したがって、碁を全く知らないボクでも楽しめ、そして涙した。
涙した=むっちゃ良い映画だった。
身に覚えのない罪をきせられたうえに妻も失い、故郷の彦根藩を追われた浪人の柳田格之進(草彅剛)は、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしていた。実直な格之進は、かねて嗜む囲碁にもその人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心がけている。
そんなある日、旧知の藩士からかつての冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は復讐を決意。お絹は仇討ち決行のため、自らが犠牲になる道を選ぶが…。
この映画を観るのが、遅すぎた。
もっと早く観るべきだったし、このブログで非常に良い作品であることをアピールすべきだった。
それくらい良い映画だった。星5つ満点で4.5はあげられる。
今からでも遅くはない。
是非とも観てほしい映画である。