2023年、日本の映画。「ジョジョの奇妙な冒険」スピンオフ作品の一遍であり、ルーヴル美術館が主催するバンド・デシネプロジェクトのために書き下ろされた同名の漫画作品が原作となっている。

 

渡辺一貴監督作品。

NHKで放送されたテレビドラマ「岸部露伴は動かない」のキャスト・スタッフが続投する形で制作され、渡辺監督もそのスタッフである。

 

主役は高橋一生。

 

本作の主人公である漫画家・岸辺露伴が、ルーヴル美術館に存在するといわれる「この世で最も黒い絵」が引き起こす怪異に巻き込まれる物語が描かれている。

 

企画は2020年、ドラマシリーズの放送前に始動し、2022年9月から2023年3月にかけて撮影が行われた。パリ市街やルーヴル美術館のロケも行われ、日本映画がルーヴル美術館で撮影されるのは2作目となった。

 

興行収入は12.5億円を記録し、NHKが製作したドラマの映画化作品としては初めて10億円を突破しとされている。

 

岸部露伴は、相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を持った人気漫画家。新作執筆の過程で、かつてマネジャー・奈々瀬より聞かされた「この世で最も黒い絵」の存在を思い出し、その画の謎を追うためルーヴル美術館に訪れる、という物語。

 

ボクは、高橋一生が大好きだ。

最近ではテレビドラマ「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」「ブラック・ジャック」など、彼の光る役に抜擢されているが、数々の受賞歴を見ても才能ある役者さんだと思う。

 

この「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」でも、岸辺露伴という漫画の主人公を演じている。その漫画の主人公という役が、またいい。

 

ストーリーは「黒い絵」を追うという軸に肉づけされて、なかなかに見ごたえはあった。

しかし、フツーの映画であることも付け加えておきたい。

 

昨日、たまたまNHKを見ていて、この映画に出会った。

こういう出会いも、またいいものである。