2004年、ポール・ハギス監督のアメリカ映画。
出演は、サンドラ・ブロック、マット・ディロンを始め、多くのスターが名を連ねている。
クリスマスを間近に控えたロサンゼルスで発生した1つの交通事故を起点に、多民族国家であるアメリカで暮らす様々な人々を取り巻く差別、偏見、憎悪、そして繋がりを描く。
ハギス監督自身が愛車のポルシェをカージャックされた事件を原案に、ハギス監督が脚本を書いて映画化した。
ちなみに、第78回アカデミー賞作品賞受賞作品となった。
日本の公式ホームページのイントロダクションで、交通事故発生後の出来事を描いた映画であると思わせる表現がある。しかし実際は、事故当日とその36時間前からの出来事を描いたものである。
この作品、アメリカの「本質」を描いていると言ってもいいと思う。
韓国系女性がペルシャ系の人をひき殺し、黒人警部がメキシコ系の犯人と思われる銃をあつかうヤツを追う。
日本では絶対に描けないストーリーだ。
語るごとにややこしくなる本作品。
しかし、観る者のハートは鷲掴みにされること間違いなしである。
一度は観てほしい。