2006年、中島哲也監督。
この中島監督、実はCMディレクターだったというのは有名な話。
東北新社の中島信也さんとは、別人である。
この中島監督が、ボクは大好きだ。
「下妻物語」でも書いたように、すごい才能で、本当に憧れる。
この「嫌われ松子の一生」も、台湾と香港で上映されていた。
修学旅行中に教え子が起こした現金盗難事件を収めるためにその場しのぎの対応をとったため教師の職をクビになり、家族とのいざこざから家を飛び出したことから転落して行く、川尻松子の悲劇の人生を描いた物語である。
キャッチコピーは「松子。人生を100%生きた女。」。
映画は悲劇的な物語を、CG合成による星・花・小鳥が舞い踊るファンタスティックなミュージカルシーンやコミカルなタッチで綴り、絢爛たる演出で描いている。
ここがまた、面白いのだ。
今までにない演出で、目の前が華やかな幼児体験のように、あっけに取られてしまった。
そう、この「幼児体験」は、初めて目にする素敵な出来事と言えると思う。
いやぁ、また観たくなってしまった。
それくらい、面白い映画であった。