1981年、アメリカのホラー映画。

先に書いた「狼男アメリカン」がコメディー的な要素があると言ったが、

本作はホラー映画である。

 

ジョー・ダンテ監督作品。

この作品にジョン・ランディスは大いに刺激をもらったと書いてある。

なのに「狼男アメリカン」に走ってしまうとは…面白かったけど。

 

この映画は、ジョー・ダンテ監督の出世作となった。それまでの狼男映画では、狼男への変身シーンはオーバーラップ等で表現されていた。しかし、本作では特殊メイクとダミー人形を使って変身シーンをリアルに描いており、高い評価を受けた。

 

特殊メイクは、当時まだ21歳だったロブ・ボッティンが担当した。顔が歪むカットは役者のメイクと機械操作のダミーを併用している。また、風船を仕込んで激しく波打つ胸を表現している。顎が伸びて狼の顔となるシーンはダミーヘッドにボッティンが自分の手を入れて、直接アゴの部分を押し出している。

 

元々リック・ベイカーが、ジョン・ランディス監督の「狼男アメリカン」の仕事を受けたために、弟子であるボッティンに本作を任せたものである。変身シーンの出来栄えに驚愕したランディス監督とベイカーは、「狼男アメリカン」を撮り直す事を決定。「ハウリング」が薄暗い場所での変身であったため、「狼男アメリカン」は明るい場所で変身シーンを見せているのだ。

 

女性ニュースキャスターのカレンは、最近続発している猟奇殺人事件の犯人エディにポルノショップへと呼び出された。エディは彼女の目の前で得体の知れないものに姿を変えて襲い掛かってきたが、駆けつけた警官に射殺される。

 

カレンは一命をとりとめたものの、襲われた時の記憶を失っており、仕事にも影響を及ぼすようになる。医者のワグナーの勧めで、夫と共に保養所へ療養に向かうが、そこは今回の事件の発端になった場所であった…

 

いや、当時は狼男になる様子が、本当に信じられないくらいにリアルであった。

「ここまで来たか、映画よ!」と心の中で叫んでしまった。

 

それくらいに映画自体もリアルで、本当に面白かった。

 

今観たら…きっと面白いだろうな。

どなたかお時間ある際にチャレンジしてみてください。