2006年、アメリカのミステリー・サスペンス映画。
ロン・ハワード監督作品。
ロン・ハワードは有名で「アメリカン・グラフィティ」などに出演する男優や「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞を受賞するなど、まさに映画の落とし子といっても過言ではない。
出演は、トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリーナ、ジャン・レノなど。
全世界での公開週末の興行収入が2億2400万ドル、全世界での累計興行収入が7億6000万ドルとなり、2006年の映画の中で2番目に高い興行収入を記録するとともに、ハワード監督のこれまでの作品の中で最も高い興行収入を記録した。
しかし、批評家からは概ね否定的な評価を受けた。
ボクも否定的なほうである。なんのこっちゃ的な感想しか出てこない。
その後、「天使と悪魔」(2009年)「インフェルノ」(2016年)の2つの続編が製作されたが、どれも否定的であると言わざるを得ない。
シラス役のポール・ベタニーは企画の当初はスケジュールが合わずに出演を断念せざるを得なかったが、他の役者をオーディションしてもなかなか納得できる配役が決まらなかった。
ロン・ハワード監督が「ベタニーじゃないとこの難役は無理だ」と考え、無理を押してベタニーにシラス役を頼んだ。
ベタニーはシラス役を演じるにあたり色素欠乏症を特殊メイクで施すため全身の体毛を剃っている。
トム・ハンクスは天然パーマだが本作の為に若干髪の毛を伸ばした上でストレートパーマに矯正している。またこの映画の撮影中、服に下着の線が出るのを嫌い、服の下には何も付けずに撮影を行ったという。
音楽は当初はロン・ハワードと親しいジェームス・ホーナーが担当することになっていたが、実際は違う。
ルーヴル美術館で撮影が行われたが、同美術館で映画の撮影が許可されたのは本作が初である。同美術館に所蔵されているモナ・リザも登場しているが、直接照明を当てることは許可されなかったので、撮影には複製を使っているとの事だ。
ウェストミンスター寺院での撮影は拒否されたため、そのシーンはウィンチェスター大聖堂とリンカーン大聖堂で撮影された。
これほどまでにこだわった映画であるが、小説が原作である。
レオナルド・ダヴィンチの作品であるウィトルウィウス的人体図、モナ・リザ、岩窟の聖母マリア、最後の晩餐、の謎に始まり、多くの流説を結びつけた内容は世界的にヒットした。
その原作が小説って…?
これは、小説のデキが良かったとしか言いようがない。
いくらトム・ハンクスが主演とは言え、こればかりはどうしようもない。
まぁまぁ、世の中的には話題にはなったし、ヒットはしたし、それ以上望むとバチが当たりますよ。