2007年、アメリカのスリラー映画。

デヴィッド・フィンチャー監督作品。

この監督、セブン、ファイトクラブ、ベンジャミン・バトンなどなどの名作を生み出している。

 

出演は、ジェイク・ジレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr。
もうこの面子で、ハラハラ・ドキドキである。

この映画、カリフォルニア州で実際に起きた連続殺人事件を題材にしている。
本件殺人犯が地元新聞社「サンフランシスコ・クロニクル」や警察に送りつけた犯行声明文に書いた「Zodiac(ゾディアック)」という名前に由来し、本事件は2022年現在に至っても解決していない。

デヴィッド・フィンチャー監督は映画をできるだけ正確なものにするため事件の調査に18か月を費やし、事件の捜査官や目撃者、生き残った犠牲者らに会いインタビューしている。

ゾディアックの最初の事件とされるレイク・ハーマン・ロードの事件は生き残った犠牲者や目撃者がいないため映画から除外されたとされている。

ここなのである。
情熱、というか職業監督は、これくらいはやるのである。
しかし、なんと「実績」を追いかけようとしない監督の少ないことか。

このスリラーが生まれた「恐怖」には、間違いなくこの情熱も加味されていることだと感じる。