2003年、アメリカの犯罪伝記映画。
監督がパティ・ジェンキンス。
主演はシャーリーズ・セロン。
それまでステレオタイプな美人女性役が多かったセロンの演技は好評を博し、第76回アカデミー主演女優賞を受賞した。
ほんと、素晴らしい女優さんです。
娼婦のアイリーン(シャーリーズ・セロン)は、バーで同性愛者のセルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会う。
セルビーは彼女のことが好きになり、やがて彼女たちは愛し合うようになる。二人で一夜を過ごす為のホテル代を稼ぐ為にアイリーンは客をとるが、客から暴行を受けたことで、逆に殺してしまう。
その後、二人の生活のためにアイリーンは合法的な収入源を得ようとするが、彼女の気性のせいもあり、そのうえ、職業訓練を受けておらず世間的な常識もない彼女が職に就くのは難しいことだった。
金銭的に窮し、社会に受け入れられないことに絶望した彼女は売春に戻ることにするが、そこでまた衝動的に殺人を犯してしまうのであった…
この「モンスター」というタイトルが素晴らしい。
「モンスター」的な一面を持っている人、近くいるのではないだろうか。
幸い今はいないが、過去には間違いなくいた。
ラストシーンも泣ける。
愛する人の罪も背負って、その人を見つめるその目。
しかし、愛する人は振り返りもしない。
考えてみれば、この愛され続けた女こそ、モンスターなのかもね。
大好きな映画です。