2006年、歴史アクション映画という表現が似合わない、非常にクールな戦闘映画である。

 

ザック・スナイダー監督、フランク・ミラー原作。先日書いた「シン・シティ」を思い出す方もいらっしゃると思う。

 

ザック・スナイダー監督は「マン・オブ・スティール」などのスーパーマン(後期)でもメガホンを取った。アメコミを撮らせたら、この方の右に出るものはいないだろう。

 

フランク・ミラーはコミックライター兼アーティストとされているが、ザック・スナイダー監督とのコンビと聞くと、もうドキドキが止まらない。

 

紀元前480年、スパルタ王レオニダスの元にペルシア王国からの使者が訪れ、スパルタに服従を要求した。レオニダスはこれを拒否し、使者を殺害した。

 

レオニダスはスパルタ全軍でペルシア軍を迎え撃つ決心を固め、軍事行動を起こす承認を得るべくエフォロイを訪ねる。しかし認められない。そう、エフォロイや評議員はペルシア帝国に懐柔されており、金や美女と引き換えにスパルタを裏切っていた。

 

エフォロイは王妃ゴルゴの励ましを受け、己が正しいと信じた決断を貫徹することを決意。翌日、レオニダスは「散歩」と称して300名の親衛隊を率い、ペルシア王クセルクセス率いる100万のペルシア軍を迎撃するべく出ちあがる…

 

という話。

これまた映像で観て、なにかを感じて欲しい映画である。

 

日本ではR15+指定となった。

残虐なシーンもあれど、なにがR15+指定なのか、さっぱり分からん。

 

この芸術的なアートに塗れた映画で、学ぶことや得ることは多いが、失うことなぞ何もないと思うのだが。

 

こういう世界にどっぷりと浸る若者が出たら出たで、ちょっと怖いかも。

 

でも、一見の価値ありです。