2000年、ガイ・リッチー監督作品。犯罪コメディー映画とクライム・ムービーとも言われているが、クライム・ムービーに一票。
ガイ・リッチー監督は、この映画の前後にマドンナと結婚し、2008年に離婚している。
ロバート・ダウニー・Jrとの「シャーロック・ホームズ」や「アラジン」などなど、ヒット作は数知れずの名監督である。
しかし、アカデミー賞などとは縁がない。
"フォー・フィンガー"・フランキー率いる強盗団は、ラビの扮装でアントワープのダイヤ商から86カラットのダイアモンドを盗み出すことに成功。宝石をニューヨークのボス・アビーへ届ける途中、小粒の盗品をさばくためにロンドンに寄る。
しかし、彼の知らないところでは、密かな裏切りが進行していた。
一方、ロンドンには闇ボクシングのプロモーターを営んでいるターキッシュとトミーの二人組がいた。彼らは紆余曲折の結果パイキーの一人で天才的なボクシングの腕を持つミッキーと出会い、彼を賭博が絡む闇ボクシングの八百長に利用しようとする。
同じ頃、裏切り者の罠とは知らず、闇ボクシングが開催されるノミ屋へと向かうギャンブル中毒のフランキー。
そして彼を襲撃しようとする裏切り者に雇われた3人組。その後、ダイヤモンドの行方は二転三転していく…
まぁ、これまた話だけでは全くもって映像が見えてこない。
あのスピード感や緊張感、そして間抜けな強盗の感じは、観ている者をワクワクとさせる。
だが、文字にしたらサッパリだ。
ジェイソン・ステイサム、ブラッド・ピット、ベネチオ・デル・トロ、の当たり役。
主演のジェイソン・ステイサムが、公開当時それほど有名でなかったためポスターにはブラッド・ピットをメインに使っている。
ところが、ブラッド・ピットは『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に感動して仕事を引き受けたため、破格の出演料となっているそうだ。
映画評論家の皆さんの論評では、まぁまぁ。★3つといったところで、Meracriticによれば、31件の評論のうち、高評価は17件、賛否混在は9件、低評価は5件で、平均点は100点満点中55点となっている。
むっちゃ、面白かったけどなぁ…
アカデミー賞などとは無縁と最初にお伝えしたが、2001年のエンパイア賞で英国作品賞にノミネートされた。ガイ・リッチーが監督賞を受賞、ヴィニー・ジョーンズが男優賞を受賞。
評価されるところでは評価されているのである。
けど、女性向きではないことは確かかな…