母のいる施設へ、母の好きなおやつを
持って行きました。
面会はできないので、
相談員さんにことづけて

帰る時、

施設のすぐ近くに
桜並木があります。

数は少ないですが
歩きながら見るには
十分です。

山の中を切り拓いて造ってあるので
山に面した 山道です。
車も通りません。
適当に車を停めて
満開になった桜を
みてまわりました。

下の方に花をつけた枝は、
強い風が吹くと折れそうです。

思わず手をかざすと、

手のひらの中で
花がフワフワと上下し
手にすり寄ってくる感じで

植物というより
生き物のようでした。

とても可愛いかったです。

桜の 花の命が 長ければなあ。

そう言えば、昔から学校の校庭には
決まったように 桜があったのは、
戦争が関係あるとか。

校舎は軍人さんの宿舎になり、

桜の花のように
潔く散れ

という意味で 桜が植えられたと
聞きました。

洗脳すんなよ。
散った人達は、ほぼみんな、

お母ちゃーん‼️と叫びながら、
泣きながら 亡くなっていったと

傷痍軍人だった
私の祖父が言っていました。

亡くなった人の首を落とした。
とも聞きました。

たくさんの首が
あちこちに転がって

軍服姿の 首のない身体がたくさん
横たわった

そんな写真が、私の家に
ありました。
祖父が生きていた頃
写真を整理しながら、たまたま
見てしまった写真です。

見たのは、その一度きりで
そのあとは、どこへしまったのか
私にはわかりません。

桜の花を
そんな悲しい花に
しないで欲しいなぁ。

母にも、頑張って欲しいなぁ。

会えないだけに
悲しいなあ。

一人花見って 
静かに物思いに
ふけることができて

気持ちは とても落ち着きました。