面会に行ってみたら
少し元気そうになってました。

酸素マスクは外されていました。

これには二通りの解釈ができます。

一つは、回復したから 必要なくなった。

もう一つは、もう酸素吸入をしても
回復する見込みもなく 息を引き取るのを
みている以外、できる事がないから。

施設から連絡を受けて
酸素マスクを外して様子をみる旨の
説明をされた時は、
もうダメなんだ と思いました。

しかし、行ってみると
弱りながらも元気そうで、
職員さんに 酸素飽和度を尋ねると、

にこやかに、
"今朝の段階では98でした。"
と言われ、 うそ〜っと 
言いそうに なりました。

その日、その時間で変動はしますが、
一時的にでも 

普通になってる。 よかったぁ(;o;)

しかし、しんどそうなので
あまり喋らせないように
しようとしても、喋ります。

介護士さんの見守りのもと
会話をすると、

"私にはお母さんがいないから、
ダメな人間なんです。"

"仕事をしないといけないのに、
仕事ができなくてごめんなさい。"

"どこへ行けばいいのか、わからない。"

など話していました。

介護士さんにとっては、
高齢だから、母親はいなくて当然。
と思われたようですが、

生い立ちを説明して、
母親という存在が特別だとわかって
もらえると、

あぁ、そうだったんですかぁ。
と納得されたようでした。

食事に拒否があるため、
食べるのも仕事 という話しをすると
急に、 "おー、おー。"と

元気よく 空手の 突き のように
腕を前にだしたり。

みんなで仲良く 暮らしましょうねぇ。
と言ったり

間違ってはいないのですが、
突然繰り出すので びっくりします。

あまりに興奮しているようなので、
介護士さんに
夜、大丈夫ならいいんですけど。
と言うと、
大丈夫ですよ‼️ きっと。

と言われました。

きっと と言う "間" が
全てを物語っている気がして
ならなかったです。

トンチンカンな 笑いに満ちた面会も
時間になって、

また来るから。 と言って
別れました。

もう、両目が見えてはいませんが、
気配の感じ方は 衰えていません。

また 面会する時は
本当の回復をしていてほしい。
と思いました。