世間ではまだ、クリスマスの 

余韻を残しつつ 何とか売れ残りを

始末しようとしてますが、

クリスマス時期には、すでに
正月飾りも取り揃えてあるという
混在ぶりが、何とも滑稽です。

うちでは、信じられないくらい
山の中の村だったので
各々の村の家では、
しめ縄飾りや、神棚に飾るものは、
全て男の人達が半日くらいかけて、
作ってました。

何をやっても
村中で作成です。

男の人の仕事と 女の人のやる事が

決まっていて、みんな、何時から

誰の家で始める❓と、相談し


道具や材料は、みんな家にあるので、
持ち寄りで、
初めての若い人には
年寄りが教える。

一軒ずつでは 立派なものは
できないけど
みんなが集まるところには

大きな門松がありました、



田舎で貧しいから
全ては揃わないけど

本当は、ここに こういう物が、
必要なんだ
とか
餅だけは、みんなの家に山ほどあるから
大丈夫だな、

なと、おじさんやお爺さん達が

集まって盛り上がる、正月準備でした。


味噌はみんな自家製だから
うちのも使ってみてとか。

みかん一箱買ってきて
みんなの家に配ったり
柿のない家には、
持っている人があげたり。

本当に物は何もないけど
村の人達の優しさのある正月準備でした。

子供達は 当然遊びたいので

大人が、


「こんなお手伝いができた人から

こんなおやつあげる〜。」


「やったー‼️ 」 もちろん男子。


そうやって おやつで男手を釣り上げる

おじさんは、必ずいました。
みんなで作った 正月は

数の子も、いくらもなくて


山菜たっぷりで

自然薯と、イノシシの肉は、

年中食べさせられてましたから


今でも、高価な物だなんて信じられません。
松茸も自然薯と交換で食べてたので、
高価な物だと知ったのは
中学生になってからでした。

山の中では、自然薯も、イノシシも、
松茸も、ワサビや山椒も、

全部自然の物だから 自分家の敷地に
生えてるし 全部タダだったんです。

カニも、身内が漁業なんてやってたら
一枚ん万円するカニまで、ほんの少しの
事で商品価値がないという事でタダだし。

今思うと、料理は荒っぽいけど
ずいぶん高価な正月だったんだなあ。

と思います。

でも私、 イノシシの良さもわからない、

子供の頃から毎日食べさせられていたので、

いまだに苦手です。


自然薯も、子供の頃は、


男の子が育てにくいという物ですが、
うちの場合、私の方が いつも
何かの病気にかかっていたので

栄養があるから食べろ‼️
と、これまた毎日 とろろにして
食べさせられていたので
いやでした。

自然薯が克服できたのは、
最近です。

正月の鏡餅には
みかん🍊を飾ると
教えてくれた

おやつで子供達を釣っていた
いい加減おじさんは

今 どうしてるかなあ。

貧乏なのにごうかなようで

おじさんがてきとーに子供をかまっていた

昔話です。