施設の面会は、毎週わざと
平日に行ってました。
土日は、すぐに 予約でいっぱいです。

そして、一人15分という
制限があります。

せめて、面会室でもあれば
ありがたいのですが、
そんな場所はなく

パネル越しの面会です。

初めての時は 終始機嫌が悪く、
私だという事も
わかっていなくて

騙されて 捨てられた。
と小さな独り言を言ってました。

そして、2度目と3度目は
私だとわかり、

喜んで
車椅子に座ったままで
体を前後にゆすり、
泣きながら 嬉しい〜。
と、興奮していました。

2度目の面会の時は、
前回の事があったので
カモシカのパペットを持って行き、

おばあちゃんの好きな
まんじゅうを持って来たよ。
と カモシカが喋っているようにしたら

母にも職員さんにも
ウケていました。

わあ〜、嬉しい〜。

そして、歌が好きなので
歌も歌い、私の知らない歌でしたが

はい はい と合いの手をいれながら
パペットも 両手を叩きます。

そして、機嫌よく
バイバイ と 手を振って
別れました。


3度目の時は、もっと興奮していたので、
こんなに興奮して、
面会の後が 大丈夫かと
心配しました。

両手をパネルにつき、
顔もくっつきそうなほど
前のめりになって

どうして 触れんのー❓
なんで手が繋げんのー❓
なんで、会えんの〜❓

と、泣いていました。

その姿を見ると 切なくて
私も泣きそうでした。

私も パネル越しに 
母と 両手を会わせて

私が、風邪をひいてるから、
移さないためだと言って
納得させましたが、

直接会いたい と
何度も言いました。

時間をかけて 話しをして、
説得ではダメなので

わからないながらも
納得できるように説明して、

最後は 落ち着かせて
納得して
バイバイしました。
うつむいていましたが。

この日も、大好きなおやつを
持って来ているから
後で もらって。

と言って
なんとか 別れたのですが

面会の3回とも
40分以上かかっていました。

平日で、あとの人もいないので、
きっと
職員さんが、大目にみてくれていたのだと思います。

会いたいと
必死だった母の顔は、

本当に 心に 刺さって

家に帰ってから
一人 泣きました。

入院したのが
その2日後だったので、

思いっきり
触って さすって
近くで話して

できる限りの時間
ぴったり くっついていました。

病院の看護師さんの補助を
全て私がやってしまったので

施設のナースさんは
やる事がなかったわ と
兄嫁さんに 言っていたそうです。

ナースはナースのお仕事を
きっちりされてましたけどね。

入院してから
まだ面会できていないので

どんな面会になるのか

不安もあります。


今、さだまさしの 無縁坂 なんて

聴いたりしたら

もう、目が泣き腫れてしまうだろうなぁ。