母親は、昼夜逆転しているのか
日中の運動が足りないだけなのか
夜、なかなか寝ません。

何があるかわからないので
母親の部屋で寝ていますが

寝たと思ったら 夜中 
決まって2時とか3時にトイレに起きます。

そのあとは、部屋に戻ると

大きな声で歌うし

畳を手で撫でまわすので 

ザラザラというか ザッザッという音が
耳障りで寝られません。

ある時は、これも決まって

2時とか3時半頃、足腰が悪くて

目も悪くて ほとんど見えない

にも関わらず 玄関へ行き

鍵を開けて外へ出ようとしていたり。


一度は外へ出てしまい、なかなか家に入らず
手こずりました。

私はといえば 毎朝5時には
起きなければならず
7時過ぎには 出勤するので
ほとんど毎日 睡眠時間が ありません。

夜12時過ぎに 家事を終えて
母の部屋へ行き

1時を過ぎてからやっと母の寝息が聞こえ始め....

たかと思えば 2時には 起きて

3時半過ぎてからやっと寝て

そのあと私は すぐには寝付けず
朝方4時過ぎて無理やり寝て
5時には起きる

という毎日です。

病院で相談して 薬を出してもらいました。


親でも さすがに安眠妨害には

腹が立ちます。口調も厳しくなります。



しかし 夜中 トイレに行って

10分近く戻らない時

様子を見に行って 声をかけると


こちらに背を向けて、

トイレの床にしゃがみ込んで
下を向いたまま
「失敗した〜。悪い事をしました。
ごめんなさい。ごめんなさい。」

と、半分涙声で謝りながら

素手で掃除をしようとしていました。


私は、掃除はしておくから

そのままでいい。今は夜中だから

とにかく寝てくれ。  と
なんとか部屋へ連れて行き
寝させました。

その時は イライラして 腹が立ちましたが

日中、仕事中に


背中を向けて

しゃがみ込んでいた 母の姿を思い出し、

不憫にも思えました。

子供の頃から 母たち兄弟は
継母にひどい仕打ちを受けていたと
母の実家の近所の人から
何度も聞いていました。

いつも怒られて 叩かれていたと
何度も母からも聞いていました。

末っ子の母は、すぐに走って逃げて、
姉である叔母が いつも叩かれていたとも。

もしかしたら 母を逃すため
自分が叩かれていたのではないかと
想像します。

兄である叔父は 継母と

つかみあいの喧嘩をしていたそうです。


いつも怒られていたから

今も いつも

ごめんなさい。許してください。
と、泣きながら言うのではないかと
思います。

最近は、これまで以上に
ありがとう。ごめんなさい。という言葉を
口に出します。

確実に最期の時が近づいているのを
自覚します。

冷静に考えられる時は
母をかわいそうに思えます。

なんとか 自分自身の感情を
コントロールできるようにしたいと思います。