私の住んでいるところと ほど近いところに
棚田があると知り、どんな所だろうと思い
一人で行ってみることにしました。

自分の車は、まだ修理から戻ってなくて
レンタカーなので ナビも使えません。

地図を見ると、車で片道40分ぐらいの所。
あとは標識を見ながら向かいました。

だんだん山道へ入って行き、私も、ド田舎の
山育ちなので 大抵の事では驚きませんが
それでも、
この道進んでいいのか❓ 
と思うほどの山道です。

以前、会社員をしていた頃、この先の村から
通勤していた人がいたのを 思い出し
なんて所に住んでいるんだ。と思いました。

山の中 というより 山の上で
目線の高さにトンビが飛んでいました。
トンビが飛ぶのは 下からしか
見た事がありません。
まさか 同じ高さで見るとは。

そのもっと奥に また 村があり
それにも驚きましたが 
わりと多くの家がある事に驚きながら進むと
家の前に 人が立っていて
声が出そうなほど 驚きました。

ここまで山奥に来ると
仙人にしか見えません。
それに、山奥の村 となると
ほとんど恐怖映像に近いです。

それにしても、棚田って どこ❓

たぶん、自分が その田んぼの近くにいるから
全貌が分からないんだ と 悟りました。

でも、それ以上 山奥へ入っていく勇気はなく
村の中で折り返して帰りました。

でも、水を張った田んぼには
緑の山や 青い空が映り
鳥のさえずりと 川の音しか聞こえず、

車はおろか 人もいません。
自分一人 立っているだけです。

時間が止まったような
不思議な空間を体験しました。

これから田植えが始まります。
田植えの頃には、この静かな村は
田植えをする村の人達で
今とは全く違う光景が見られるのだろうと
思います。