今年は、ちょうど盆を狙ったような
雨降りでした。

実家の墓は お寺の墓地に移転しました。

行ってみると、うちの墓の前で
知らない女の人が二人
手を合わせていました。

こちらを振り返り
お互いに こんにちは と
挨拶しましたが

誰だろう。

全く心当たりのない人でした。

私達も墓に手を合わせました。

これまで どこかの家の墓があった場所。
墓じまいをしたあとに
うちの墓を建てたはず。

なんだか不思議です。

元々うちの墓があった場所は
村の中で 山にくっついたような場所に
ありました。

移転後、行ってみた事がありましたが
草むらになっていて
踏み入れる事は できませんでした。

うちは曽祖父の時に分家した家で
本家の墓が 隣にあります。

本家の墓は 手入れされていたので
正反対の様子を見て
当然と言えば当然の姿ですが

複雑な気持ちもありました。

どう表現していいか その気持ちは
自分でも 正確にはわかりません。

子供の頃から
そこに先祖がいると思っていた場所だから❓

父親は土葬なので
掘り起こしたんだろうか。

父方 母方
私の知らない 大勢の先祖。
その人達は 私達を見ているのだろうか。

もしも先祖が 墓にいるとしたら
どちらの墓にいるんだろう。

元々の場所❓
お寺の墓地❓

私がそちらへ いく 時は
どんなふうに いく のだろうか。

いろいろな思いが 一度に 
複雑に 混じり合い、
墓参りに行く事のできない人達の
生前を思い出して

気持ちだけで許して

と 思いながら 帰りました。