まったりとした午後
車の中は暑いぐらいでした。

ススキの穂に太陽の光が反射して
光っていました。
休みの日に こんな天気のいい日は
春まで もうないかもしれません。

普通12月にもなると
天気の悪い日が続きます。

雨が降り、雪に変わったり
年末になると、積もる事もあります。
よくても曇りの日ばかりです。

1月、2月になれば
もう雪が降り続きます。

今年はどれほど積もるか
考えるだけで憂鬱です。

春まで 天気のいい日が
どれだけあるか。

今のうちにたっぷりと
光を浴びておきます。

常に 三浦春馬さんの事が
気持ちの中にあり

同時に 母の体調を心配しています。

運転中、キラキラした風景を見ながら
そんな事を思っていると

ふと、昔 
ガンで亡くなった医師の事を
思い出しました。

「妻へ飛鳥へ そしてまだ見ぬ子へ」
という本を出されています。

自分で自分の余命を知り
懸命に生きた若い医師。

本の中に
自分があとどれくらい生きられるか
限りがある事を知ると
周りの風景がキラキラして見える。
道の石でさえ、光っている。

という内容が書かれていたと
記憶しています。

全てが光って見える、
石でさえ光って見える。

という表現が
印象的で
正確ではありませんが覚えています。

余命は自分でわかっている。

幼い子や奥さんを残し、
これから生まれてくる子の
顔を見るまで生きる事ができない。

それを家族に説明しなければならない。

どんな気持ちだったろうか。

その本の内容に出会ったのは
確か高校生の時だったかと
思います。

あの時と今では
当然、感じ方は違います。

医師が若いと言っても
高校生の立場からみると
おじさんで
奥さんや子供達が気の毒
という気持ちでした。

今では、感情移入してしまいます。

何故急に思い出したのか
わかりません。

思い出した事に
少し驚いてもいます。

今日のように
時間がゆっくりと過ぎる時が
もっとあればいいのに。

と思います。