きのう、幼稚園バス乗車前に職員室に行ったら、主任の先生に呼び止められました。
「Yasai先生、あの後電話したらね・・・(先日の「停留所近くで電話を掛けてほしい」と言った保護者の件でした)
あまり我儘な人なんでビックリしちゃった」
「どんなでしたか?」
「週に1回しか乗らないのに、電話もらえないんですか?って、もらうのが当然と思っているのよ。
で、聞いたらあの人の場合、自宅前に停まるっていうじゃないの」
「はい、そうなんですよ」
「信じらんない!わたしはまた、少し離れた場所まで行くのかと思ってた。
自宅前なら、待つのがイヤでも、玄関の中に居て、バスが見えたら出てくればいいだけのことじゃない」
「ホント、その通りです」
「そしたらね、前に一度通り過ぎられちゃったって」
「ああ、確かに一度だけそういうことはありました」
Taさんの凡ミスで、わたしが「通過です」と言わないバス停を一瞬通り過ぎたのですが、
数メートルで気付いてバックしたのだし、丁重に謝ったし、そのお母さんもその時は
「いえいえ、どういたしまして」という感じだったのです。
「で、結局電話の件は断ったけど、これからあの家の場合は、自宅前に立っていなくても
玄関から出てくる場合があるから、しばらく停まっててください」
「はい、わかりました。あのお宅に限らず、どの家でもきっかり停まるようにしています」
「ところでYasai先生、2回目バスの出発だけど、どうしてあんなに遅いんですか?」
「遅い・・遅いですか?」(わたしたちは時刻表に基づいて、園児が揃ってもすぐに出発しないで、
時刻表どおりに出発していたのです)
それを言えばよかったのですが、とっさに口から出たのは
「遅い理由は特にありません」
「なら、いつまでもモタモタしてないで、揃い次第すぐに出発しちゃってください」
「はい、わかりました」
主任先生もけっこう威圧感を与えるタイプです。
テキパキといろんなことに目が行き届いていて尊敬するけど、
言い方が時にキツく、思考を一瞬ストップさせる感じです。
お次はTaさん。前日は異様に優しかったけど、なにぶん気分屋なので、今日も油断できません。
緊張感を抱えてねこバスに乗車です。
「よろしくお願いしま~す!」と明るく言って、イジコジ言うのは気がひけるようにもっていかなくちゃっと。ハ~、苦労するな。
しかし実際は園児を必死で乗車させてるうちに、言うタイミングを逸していました。
まあ、可も無く不可もない滑り出しです。
1回目巡行の帰り道、朝の保護者の話題を持ち出してみました。
するとTaさん、「これ見て」と、運転席の一角の貼り紙を示して見せました。
『○○宅前で、数分停車すること』 ←なんじゃ、こりゃ~!!
「本当に、どういう感覚なのか常識疑うよ。でも、言われたからには、言われた通りにするしかないし、俺も忘れっぽいからさあ」
それでこの貼り紙ですか。
ま、その我儘保護者さんのおかげで、Taさんとギリギリのコミュニケーションを築くことになったのだから、
結果オーライということで。
2回目巡行の出発前は、主任先生が立ち会いました。(やっぱ威圧感~)
乗る子、乗らない子、居ない子、居てはならない子・・・これでも随分迅速にチェックできるようになったはずです。
ベテランの先生方からするとまだまだ遅いのかもしれませんが。
スムーズにそれが済むと、出発時間まで7~8分時間が余ります。
でも主任先生は、揃い次第、出発しちゃいなさいと言うのです。だから早々と出発です。
しかし一つ目の停留所から、さっそく足止めです。
時刻表が決まってるのだから、それに合わせて出てくる保護者を待たなければいけません。
交通量の多い路上に7~8分も片寄せ駐車していたのでは、他の車にも迷惑だし、落ち着きません。
でもTaさんの言うには、言われたことには「ハイハイ」って答えてりゃいいんだよって。
主任先生が急にこんなことに口を出してきたのは、朝から我儘な保護者と電話で話して、
虫の居所が悪くなったせいじゃないかって言うんです。
Taさんは、とりあえず園長先生や主任先生には頭が上がらない。
「本当は、意味ないんだよなあ。早く出たって、こうしてこんな所で時間調整してさあ」
と、言いたいことはいっぱいあるのに、飲み込んでおく。
その日の場合はたまたまわたしに話してくれたので、その後、主任先生のナンセンスな指示について共感し、盛り上がりながら行ったけど、
それまでは、上からの納得いかない指示を飲みこみ、
むしゃくしゃした気持をもっと弱い立場のわたしに当てていたんじゃないかと思ってしまいます。
だって、その日のTaさんの雄弁なこと、雄弁なこと。
その後も、他バスの運転手さんから納得のいかない指示を受け、「ハイハイ」って答えておいたけど
なんだかなぁ・・・とか。
その感覚すると、わたしなんてずいぶん口応えの多い人間です。
上からの指示でも、とりあえず言い分は言うし、テキトーに流すなんてできません。
飲み込んだなら、せめて自分のところでストップしていてくれればいいのに、
それを他所で吐き出してたんじゃ(←すっかり決め付けてる)、ダメダメな組織じゃないですか。
若い先生たちの多くがピリピリしていて、空気が重いのも、そうした悪循環のせいでは?
って、これはわたしの思い込み(偉そーな)でしょうか?
もっと唖然としたのは、くだんの〇〇ちゃん宅前での出来ごとです。
その日は〇〇ちゃんはバスに乗っていなかったため、いつものように「ここは通過で~す」
とわたしは言ったのです。するとTaさん、
「先生、忘れちゃったの?ここの停留所は、居ても居なくても停まるんだよ」
と、例の貼り紙を指し示すではありませんか。
あの・・・Taさん、それは明らかに意味が違う。
居ても居なくてもというのは、家の人が停留所に出て待っていなくても、玄関から出てくるまで
停まって待ってくれという意味ですよ。
その子が乗っていない日まで停まるって、それじゃアホ・コントじゃありませんか。
でもそのアホ・コントが目の前で実際に繰り広げられてるのですから、頭の痛い話です。
これから毎日、その子が乗っていても居なくても、停まるつもりでしょうか。
こんな中にいたら、何が正常で何が正常じゃないのか、感覚が麻痺しそうで怖いです。
でも、これはほんの序章に過ぎませんでした。
今日また唖然とするような出来事が・・・。
またもや長くなってしまったので、きのうのことしか書けませんでした。
ねぎ坊主のような面白いお花。
無精なため、花瓶を出さず酒瓶に差しているのは、ご愛嬌ということで。
一夜経ったら、花瓶(酒瓶)の水が赤く染まっているのでビックリしました。