今日のテーマは
『ところかわれば』
七月からブログも五年目に突入するんですが、何か新しいことを始めたいと模索してました。
言葉もそうですが、所変われば暮らしや文化も変わってきます。
東京と大阪。関東と関西。大きくは西日本と東日本。
比べながら面白い点を紹介出来たらと思います。
今日はその1回目
『線香花火』
花火は色んな種類がありますが、その中でもパチパチと小さな火花を散らす「線香花火」は、夏の風物詩の一つになってますね( ᴖ ·̫ ᴖ )。
この誰もが知ってる線香花火も関東と関西では違いがあります。
関東の線香花火は「長手牡丹」と呼ばれ、カラフルな色とりどりの紙をこより状に巻いた形です。
一方、関西の線香花火は「スボ手牡丹」と呼ばれ、茶色い藁を使った棒の先に火薬が付いただけの、マッチ棒のようなシンプルな形です。
線香花火の元祖は関西のスボ手牡丹の方です。
そもそも何で「線香」なのか🤔
300年前の江戸時代当時、藁の先に火薬をつけ、香炉や火鉢の灰にそれを立てて鑑賞するのが流行っていました。
現代でたとえると、お誕生日ケーキに刺さっている花火、そんなイメージでしょうか(笑)。
それがお仏壇に供える線香のように見えるので、「線香」花火と呼ばれるようになりました。
「スボ」は稲わらの芯を意味する「わらすぼ(わらしべ)」のことです。
一方の「長手牡丹」は、長い和紙を手でよる様子からついたという説があります。
農耕が盛んだった関西地方では、藁が豊富に採れた為、必然的に生まれた遊びだったのでしょう。
やがてこの線香花火が関東に伝わったのですが、関東では米作りが少なかったため、藁が入手しづらかったようです。
その代わりに、関東では紙すきが盛んだったため、藁ではなく和紙に火薬を包む長手牡丹が生まれました。
こうして関東と関西では別々の線香花火が楽しまれてきましたが、もちろん遊び方も違います‼️
関西のスボ手牡丹は火のついた方を上にななめの角度に持ちます。
関東の長手牡丹は、こよりを持って火のついた方を下に垂らして遊びます。
現在では、スボ手牡丹の製造を扱う会社は1社しかなく、海外メーカーも製造には消極的だそうです。
こうした事情で、関西でもスボ手牡丹を見ることが少なくなってしまいました💦。
手に入れる機会があれば、長手牡丹との違いを楽しんでみてください😊
ではまた次のブログでお会いします