今日のテーマは
『上方落語巡礼記』
今回紹介する上方落語に縁の地は。
「愛宕山」
今回は100回記念の二回目です。( ᴖ ·̫ ᴖ )
『愛宕山』
京都の室町あたりの旦那が
「時候もえぇ、一つ野掛けをしょ~やないか」
ということで、大阪ミナミの一八と茂八といぅ二ぁりの太鼓持と芸妓、舞子を連れて「愛宕山」
へ出かけます。
陽気も良くて、賑やかに愛宕山の麓まで参りました。
。。。。。。
旦那
『こない言ぅてるさかい、先行こか!』
芸妓さん
〈ほな、このへんから坂が急だっさかい、みな裾からげなはれや。よろしぃか、行きまひょか〜。〉
ごぉ~じゃごじゃ、ごぉ~じゃのあとに、誰が付く……
ハメモノ♪ ♪ ♪ ♪
茂八
「ほぉ、えらいもんやなぁ。やっぱり京の人間や、山に慣れとんなぁ〜!。
舞妓までが千鳥にツツツゥ~ッと上がって行くやないか」
一八
「しょ~もない、ほっとけほっとけ、わしらボチボチ行こいな……。
大阪しくじんねやなかったなぁ、大阪やってみぃな、こんな山行きてなしんどい仕事あれへんがな。
京の人間ちゅうのはシミタレとぉるさかいな、座敷で散財したら高こつくと思て、何じゃらと山行き野掛け、外へ出よんねん。」
「ぼやきないな、世話なってんねやないか。
しょ~もないこと言ぅて荷物持たされて」
「いきがかりやないか、まぁボチボチ行こ、ボチボチ。」
舞子が上から
(一八っつぁ〜ん、茂八っつぁ〜ん、早よおいなはれやぁ~ッ……) \(´O`/)
「へぇ~い、じきに行きま、じきに。先行きなはれ~~。
ドッコイ、ドッコイ、ドッコイな。
けど何やなぁ、この辺まで来たら気持ちがえぇなぁ、空気がうまい。
梅が咲いてるわ、やっぱり遅咲きやなぁ……。
〽︎チンチンテ~ン、トッツンテ~ン
♪梅にも春の色添えて ♪チチンチ~ン……、
この唄、山行きに合わんなぁ〜」
「合うかい、そんなもん。日が暮れてまうで」
舞子さん
(一八っつぁ〜ん、茂八っつぁ〜ん、ここから七曲がりどすえなぁ~ッ……) \(´O`/)
「へぇ~いッ、七曲がりも八曲がりもあるかい、ホンマにぃ。
早よ行きなはれやぁ~、早よ~! ドッコイ、ドッコイと……。
〽︎曇らば 曇れ 箱根山ぁ~ちゅう唄あったなぁ」
「古い歌やなぁ〜(笑)」
「〽︎♪晴れたとてぇ~ お江戸が見えるじゃ
あるまいし こちゃかまやせぬ……、やったか?」
「せやせや。( ᴖ ·̫ ᴖ ) 」
「〽︎登らば 登れ愛宕山ぁ~ 登ったとてぇ~ ♪一円のポチにもなりゃしょまい あのシミッタレっと……」
「おいおいおい、聞こえるで!」
「聞こえるよぉに言ぅたってるんやがな。
ドッコイ、ドッコイ、ドッコイな……。
〽︎愛宕山坂えぇ~え ええ坂 二十五丁目の茶屋の嬶(カカ) ばば旦那さん ちぃとお休みな〜んし。
♪しんしん シン粉でもたんと食べ 登りゃウンと坂 、やんれ坂……、え、坂、坂……ット!
フゥフゥ……〽︎♪愛宕山坂 えぇ~ええ坂 二十五丁目の 茶屋のかか ばば… 旦那さんち〜と 休み なんし〜ハァハァ ♪しんしん しん粉でも 食べ……、食べ……
ハァハァ、は、鼻の穴が十程欲しぃわ!
♪食べりゃんせ 登りゃウンと坂……、ひぃ~、ひぃ~、ひぃ~、ひぃ~、ひぃ~~ッ…」
「へたばってもたがな……。」
旦那
((*」´□`)」おぉ~い、どないしたんじゃ~い?)
「ひぇ~~い」
(二つ重ねて、ケンケンで上がれ~~)
「もぉ、あかぁ~~ん、医者呼んでぇ~~」
(おぉ~い、あかんねんやったら尻突きで上がって来ぉ~い、尻突きで!)
「旦さん、尻突きちぃますと?」
(鈴鹿峠なんかで、子どもが出てきて
”旦さん尻突かしとくなはれ、お家はん尻突かしとくなはれ”
ちゅうて、突くほぉも突かれるほぉも弾みが付いて上がって来るんじゃ。
尻突きで上がれ~~)
「”尻突き”へッ、わかっとりま……。
なるほど、そぉいぅ手があったか。
一八、その荷物わしが持ったろ!」
「持ってくれるか〜、こんなもんと思てたけど、だんだん持ちおごりがしてきた……」
「持ったろ持ったろ、持ったるからお前、後
ろ回って俺の尻突け!」
「お前、えぇほぉばっかり回るねんなぁ。
突くけどな……、おい、おい、おい💢!
腰掛けたらあかんで、お前もちゃんと上がってくれなあかんねんで。
突くほぉも突かれるほぉも弾みが付いて……」
「分かってるがな。あッ、ちょっと、ちょっと待ち、突きよぉが難しぃから! 」
「どない難しぃ?」
「右のほぉな、こないだボ~ンと打って青ぉなったぁるねん、そこ触らんといてや!」
「そぉか……、左は?」
「デンボでけたぁるねん。触らんといて!」
「そうかァ〜ほな真ん中は?」
「イボ痔や、触らんといて」
「そんなこと言ぅたら突くとこあれへんがな!」
「冗談やがな、ぼんやり突いてぼんやり。」
「ほないくで、えぇか……、や、ドッコイショ! ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホッ……」
「なるほど、こらえぇ具合やなぁ!」
「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ……、お、おいおい!踊ったらあかんで、踊ったら!」
「ホイッ、ホッ、ホイッ、ホッ……」
ハメモノ♪ ♪ ♪ ♪
「旦さんただいま!」
『やっと上がって来よったがな、最前の勢いどないしたんや!』
「さっぱりワヤ……ですわ!」
『みな揃ろたとこで、ボチボチご飯にしょ~か?』
。。。。。。
えぇ〜( ᴖ ·̫ ᴖ )いかがでしょうか
思ってたより急坂のようです(´•ᴗ• ก )՞ ՞
一八が唄ってる
「〽︎愛宕山坂 えぇ~ええ坂 二十五丁目の茶屋の嬶……」
は、「愛宕山坂」という唄です( ᴖ ·̫ ᴖ )
二十五丁目の茶屋は愛宕山参道登山道の中途にあった茶店。
枝雀、吉朝師匠 は「二十四丁目」
米朝師匠は「二十五丁目」。
計算では二十五丁が正 しいのですが、私は米朝師匠ファンですので(笑)
登る途中で一八が鼻歌歌ってますね( ᴖ ·̫ ᴖ )
端唄『梅にも春』の一節
「この唄、(テンポが遅すぎて) 山行きに合わん」とくすぐり
当時の流行歌『かまやせぬ節 (コチャエ節) 』の一節
「登らば登れ愛宕山、登ったとて1円のポチ (小遣い) にもなるじゃなし」
と替え歌にしてます( ᴖ ·̫ ᴖ )
『愛宕山坂』
YouTube動画を載せるはずでしたが……
早く対応してねアメブロさん!…🤔💭
(☆写真は一部お借りしてます)
ではまた次のブログでお会いします