No.0225
(酬恩庵一休寺)

今日のテーマは

『日本語倶楽部「自習」』


ご一緒にちょっと素敵な日本語を楽しめたらと思います。(^^)

以前の日本語倶楽部から一歩前進して、単語に拘らず、言葉、諺、名言格言、懐かしい言葉など紹介しつつ進めていきたいと思います( ᴖ ·̫ ᴖ )

 

第百七十六回の今日は

 

神さぶる


今回なぜ「自習」としているかと言うと、今回は個人的な考察発表の場とさせていただきます💦。

よって部員掲示板は𝐂𝐋𝐎𝐒𝐄とさせていただきます😊


今回の言葉は「神さぶる」です。

この言葉は古語の範疇です。

飛鳥時代から奈良時代には使われていて、万葉集にも見られる言葉です

意味は以下の通り


・神々しい様子を呈する

・古びて神々しく見える

・荘厳で神秘的である

・神らしく振る舞う


「神さぶる」の「さぶ」は「〜のような」という意味です。


皆さんはどのような光景に「神々しい」と思いますか?

寺社仏閣をめぐられている方のブログの写真を見て、きっとその場にいると感じる、「鳥肌が立つかのような」雰囲気なのじゃないかな🤔と思います。


つまりこの言葉は「神々や自然の力を肌で感じる」ことのように思います。





さて、考察の内容ですが

多くのブロ友さんのブログを拝見していて、山野草、お庭の草花を写真で紹介されてます。

ところが、私はトンと知識が無くていつも調べてみてます(笑)


特に草花はカタカナ表記ですよね?

これの和語、漢字でどう書くの?というのを調べているんです。

なので、図書館でその類の本をよくみます。


その中で先日

「カンザブロウノキ」

というのを見つけました。

変わった名前だな〜と解説を読んでいると、

「勘三郎の木」

とも表記されることが有るとの事(笑)

( ˘•ω•˘ ;)ダレ?




樹皮は灰白色でスベスベのようです。木の高さは15m位にまで成長するようです。


葉は、表面に光沢があり、葉身長は10~20cm、幅は3~6cmで、ややゆがんだ長楕円形をしています。葉の縁には浅い鋸歯(きょし)が並び、葉質は硬く、両面とも無毛です。

夏に咲く白い花は、とてもきれいです。ただ、滅多に見れないとのこと。
実は黒く熟します。

ただ、どの書物にも何故「カンザブロウノキ」という名前になったのかの由来が書かれていません。

「分からない、不明である」と書かれてるんです。


そこで、国立国会図書館を訪れ調べました

牧野富太郎先生の本では、その由来は不明とありました。

牧野先生でもダメか!(;´・ω・)ウーン・・・


ところが、深津正先生(植物和名の語源研究をされてます!)が著書の中で、「神さぶる」という古語が語源ではなかろうかと述べておられました。おぉ〜っと( ੭˙ᗜ˙)੭来たか?

その理由は、

「神さぶる」は、「神さびる」の転じたもので、「神々(こうごう)しい」

何が神々しいのかというと、この木が伊勢神宮の宮域全体に1万本余りも植えられている

と書かれてます!!Σ(゚д゚;)なんですとっ!!


そしてさらに調べると

伊勢神宮では、土器に敷く葉だと書かれてました。

そして、成長するのに非常に年月を費やし、かつ日陰にめっぽう強い木であるとのこと🌳


マジか⁉️∑(๑ºдº๑)!!


いや待てよ✋ヽ( ̄  ̄*)チョイマチ

伊勢神宮には、杉の大木が林立しているイメージしか有りませんねぇ。

何日か考えてみて、それでも悶々とするので、伊勢にお住まいの(部員NO.23)伊勢音頭幸栄会  文紫さんに、ご存知かコメントでそれとな〜く聞いてみることに……。


すると、お忙しい中、わざわざ調べて下さいました💦本当にありがとうございましたm(_ _)m

ご紹介します。どぞ(∩´。•ω•)⊃


【⠀「カンザブロウノキ」について、神宮司庁に聞きました。よく知っている人に変わって頂きました。

「答え」→あります正式名称も、伊勢の木です「カンザブロウノキ」
内宮にも生えてます。
※神宮司庁にいったら案内してくれるのか?と聞いたらそこまでは対応してないですと、笑いながらはなしをしてくれました。特長のある木ではないので、ネットで見て下さいと。いわれました。

カンザブロウノキ探してみたいものです。  】


このコメントをデスクで拝見して……

おーっ!!Σ(゚д゚;)

思わず声が出てしまいました💦


どうかしたんですか?( •︠ˍ•︡  )(喜六)

アハハハハ…(^ᗜ^)💦ナ、ナンデモナイ💦


神宮司庁の方が神宮に有るとおっしゃる。

しかも「伊勢の木」と呼ばれてる。

大木(杉)の木陰にも強い。

伊勢神宮域に一万本。

神宮で土器の敷物として古来より使われている。

「神さぶる」は万葉の時代からある「神々しい」という言葉。


もう間違いない☝️(๑>∀<๑)۶

「カンザブロウノキ」の名前の原点は


「神さぶる木」

から来てるに違ない。✺⋆* (⸝⸝⸝´▽`⸝⸝⸝)⋆*✺

少なくても「神」とは関わり有るはず‼️


神社の杜、つまり境内の樹木の一木・一木が神様の息吹を享けて、何百年・何千年もの間、呼吸を続けて根を肥やし、御神木として神社の歴史と由緒を無言で語っています。
「神さぶる木」もその一木だったのでしょう。

 神社の鳥居をくぐり、参道に歩を進めるとき、これらの樹々が安堵感や清浄感、時として心安らぐ感銘に触れることがありますが、それこそ「神さぶる」ということではないでしょうか。
神社が日本人の心のふるさと、と形容されるところです。


深津正先生の説を裏付けるには十分だと思いました。

これで文献でも見つかればな〜(ノ˶>ᗜ​<˵)ノ

私もさらに調査していきたいと思います。


伊勢神宮の神々しさを名に背負う神秘的な

「カンザブロウノキ」

これといって特徴の無い木💦……。(笑)

大好きになりました(๑♡∀♡๑)

いつの日か自ら「神さぶる木」を見に伊勢に行きたいと思います。


余談ですが、この伊勢のカンザブロウノキで作られたシャープペンシルは1本1万円します(*^^*)💦(ネット調べ)


長々と自己満足の考察を読んで頂きまして、ありがとうございました😊


(写真は全てお借りしてます)

ではまた次のブログでお会いします