No.0191
(酬恩庵一休寺)

今日のテーマは

『漢字倶楽部』


この季節、ちょうど今頃綺麗に咲き、良い香りのする花が有ります。

幾人かのブロ友さんのブログでもその花が紹介されてました。


その花は

「蝋梅」


「蝋梅(ロウバイ)」と読みます。

冬に公園などを歩いていると、甘い香りが漂ってくることがありますね〜。


秋の金木犀でもなく、早春の沈丁花でもなく、冬の花の甘い香り。

その正体は「ロウバイ」です。


この場合のロウバイは「老梅」ではなく、もちろん「狼狽」でもなく(笑)

「蝋梅」あるいは「臘梅」です。


梅に先駆けて咲く蝋梅。

「梅」と書きますが、「梅」ではありません。

( °◊° )ホォ

蝋梅と書くのは、黄色の花が半透明でつやがあり、蝋細工(ろうざいく)を思わせるためといわれ、臘梅と書くのは、臘月(ろうげつ/陰暦12月)に咲くためといわれます。


「蝋」は「蝋燭(ろうそく)」、「蝋人形(ろうにんぎょう)」でお分かりでしょう。

「臘月」の「臘」は「繋ぎ合わせる」という意味で、新年と旧年の境目となる旧暦12月を「臘月(ろうげつ)」といいます。



。。。。。。


中国では、蝋梅は梅、椿、水仙とともに「雪中四花」の一つに数えられ、冬の花として愛でられてきました。

画題になる「雪中四友」もあって、こちらは梅、蝋梅、山茶花、水仙のことです。


雪中四花にはツバキが入り、雪中四友ではツバキの代わりにサザンカが入っていますね。

ほかの3種は同じで、いずれも、雪の降る折にも咲くたくましい花です。


ロウバイの英語名は

Wintersweet(ウィンタースウィート)などです。

意味は「冬の甘い香り」。(* 'ᵕ' )カッコイイ!!


ロウバイに関しては、英語圏の人たちも、日本人や中国人と同じ感性を持っているようです。



小説家の芥川龍之介さんが愛した花でも知られています


「臘梅や  雪うち透かす  枝のたけ」


蝋梅の木の枝に雪がうっすらと積もり、それが枝の地肌を透かしているのでしょう。


その様は一幅の絵のようですね。( ᴖ ·̫ ᴖ )



蝋梅の花言葉は「奥ゆかしさ」「愛情」「慈愛」などです( ᴖ ·̫ ᴖ )


昨今は自己主張することをよしとする風潮がありますが、蝋梅の花言葉も味わい深いものです。


見た目はかわいらしく、香りは甘い蝋梅の花。冬の穏やかな日に、蝋細工のような黄色のロウバイの花を観に公園などを散策するのも楽しいでしょう。(っ'ヮ'c)


(写真は一部お借りしています)

ではまた次のブログでお会いします