こんにちは、ご訪問頂き有難うございます(^^)
まるで、クイズのような日本語があります。
『枢の枢と枢』
これなんですけど、読めますか?🤓
皆さんのご自宅にある「扉」には蝶番(ちょうつがい)があると思いますが、同じような動きをする仕組みなんです。
『枢戸(くるるど)』という扉をご存知でしょうか?
扉の回転軸となる端っこの上下に心棒を設け、
扉の外側の上下にくぼみを入れて、扉が回転するようにした仕掛けです。
上の図でいうと
蝶番を使わずに扉を回転するようにした仕掛けのことを枢(くるる)というそうです。
そして、扉自体に付けられた心棒を枢(とまら)といい、
枢(とまら)を受け入れる上下のくぼみのことを枢(とぼそ)というそうです。
読みを書かないと、「枢の枢と枢」みたいに同じ字が続いちゃうことに。😂
私の親父は大工さんでしたので『枢戸』は子供の頃からよく聞いてました。😄
漢字と言葉を辞書で引くと以下のように出てきます。
枢(くるる)とは、
開き戸を開閉するため、扉の回転軸の上下に設けた心棒の突起。
また、その突起を上下の枠のくぼみに入れて戸が回転するようにした仕掛け。
枢(とまら)とは、
開き戸の上下にある突き出た部分。とぼそにはめて戸を支え、開閉の軸とする。
ちなみに「と」は戸、「まら」は男根の意と書かれていました。😅
枢(とぼそ)とは、
開き口を回転させるため、戸口の上下の框(かまち)に設けた穴。
框とは窓や扉の外枠の事です。
ちなみに「と」は戸、「ぼそ」は臍(ほぞ)おへその意味だそうです。
この『枢』という漢字、歴史の授業ではよく見かけませんでしたか?
歴史だけじゃないんですが、
例えば、昔の枢密院(すうみついん)、枢機卿(すうききょう)や、
もう少し前で言えば、「悪の枢軸国家(すうじくこっか)」など。
枢(くるる)は、扉の重要な場所ですよね。
枢機(すうき)という言葉もそういう意味になっていて、「物事の最も大切なところ」、なんだとか。
枢は戸の枢(くるる)、機は石弓の引き金の意味だそうです。
ではまた次のブログでお会いします!