大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した。
急成長したのは、テニスの技術よりも彼女のメンタルと言われている。
確かにこの試合では、ラケットをコートに叩きつけようとしたが、思いとどまるような姿がカメラに捉えられている。
一方、メンタルがボロボロだったのは、対戦相手のセレナ・ウイリアムズか…。
あのような精神状態では、試合に勝つどころかまともに闘うことも困難だろう。

それにしても、あの日一番見るのが辛く心が痛くなったのは、表彰式開会直後の映像だ。
司会者が表彰式の開会をアナウンスすると、会場からは割れんばかりのブーイングの嵐。
それを聞いた大坂選手は、サンバイザー深くかぶり、鍔(つば)で自身の目が見えないようにした。
すると、一筋の涙が頬を伝って落ちていく…。

晴れやかな表彰式のはずなのに、こんなに見るのが辛く心が痛くなる映像が流れることに激しい怒りを禁じ得ない。
あのブーイングは、いったい何だ。
何に対するブーイングなのだ。
大坂選手に対するものなのか?
ならば、問いたい。
大坂選手が一体何をしたのだ。
正々堂々と闘って、かつて自分が憧れた名プレイヤーを打ち負かしただけだ。
当然のことだが、ちゃんとルールに則って、勝ち取った勝利だ。
その勝者に対するあのブーイングは、いったい何なのだ。

あの会場で、弱冠二十歳の女性に対し、ブーイングをした者たちは恥を知らねばならぬ。
あの会場でブーイングをした者たちの民度の低さには、辟易するばかりだ。

とまれ、大坂選手の優勝は、我が国テニス界の歴史に大きな足跡を残し不変の価値を持つ。
おめでとう、大坂選手。
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Congratulations !