侵略エイリアン物の超大作。
ユニバーサル映画100周年記念作品なので、贅の限りを尽くした感は確かにある。
 
物語は、ハワイ沖でアメリカ・日本をはじめとする複数国の合同軍事演習中に、エイリアンの巨大バトルシップが攻撃を開始し、これに人類のバトルシップが応戦するというもの。
導入部の主要人物の描き方が非常に荒く、人間ドラマの部分に関しては「インディペンデンス・デイ」や「アルマゲドン」の方に軍配が上がる。
エイリアンとの戦闘シーンに突入するまでは、ハッキリ言って退屈だった。
 
しかし、ひとたび戦闘シーンに入ると、確かに見応えはあった。
まあ、前出の「インディペンデンス・デイ」それに「世界侵略:ロサンゼルス決戦」などに見られるとおり、侵略物に関しては必ずエイリアン側に弱点があり、それを人類が攻撃して地球を守りぬくというのが常套手段。
本作もそれを踏襲しているが、最後の最後でエイリアンの母船を破壊するのが、第二次世界大戦で活躍した船艦ミズーリ号というのが、いかにもアメリカらしい。
どんなに優れた武器を保持したエイリアンでも、ミズーリ号で倒せるのだというアメリカの威信と誇りを感じた。
 
蛇足だが、本作を見ていて気分が良かったのは、浅野忠信を好人物に描いている点だ。
日本人としてこれは素直に喜びたい。
 
退屈な導入部が-1。
☆☆☆☆(星4つ)【4月26日観賞】
 
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