6/28(金)SHOGUNの芳野藤丸さんとゴダイゴのキーボードプレイヤー竹越かずゆきさんのユニットタケフジLiveに行って来ました。
西日本で開催される機会は中々無い贅沢なライヴです。




80’s music&culture bar reflex

地下1階にあります。





藤丸さんの演奏と歌を初めて耳にしたのは
松田優作さんのドラマ「探偵物語」でした。
高校生だった私はエンディングテーマの
「Lonely Man」がアメリカ西海岸の
バンドのように聴こえとても新鮮に聴こえました



藤丸さんは70年代から西城秀樹さん郷ひろみさんのバックバンドをしておられましたが
西城秀樹さんが亡くなられてからそのことを知りました。
一昨年ラジオ番組大西 貴文さんのTHE NITEにゲスト出演された時
絶対ライヴに行くぞ!
行かなきゃ後悔する!と思いました。



開演
失礼ながらパートナーの竹越かずゆきさんについて殆ど存じ上げ無かったのですが
お写真より遥かにイケメンな
竹越さんにびっくり。
そして完璧な発音で歌われる洋楽のナンバー。
この日はキーボードとアコギで競演です。
ゴダイゴのキーボーディストと
巨匠芳野藤丸氏のパートナーに選ばれた訳を
納得しました。
藤丸さんはお話される時と演奏のときとの
ギャップが激しいのですがそこがまた良くニコニコ
貴重なお話をして下さいました。
あまり静かに聴かれるより飲みながら生ビール
賑やかに聴いて貰った方がいいそうです。
SHOGUNの名前の由来が当時話題に
なっていた映画「SHOGUN」からで
しかもTV局サイドの提案だったというのが
意外でした。
一流ミュージシャンとして既に活躍
しておられた藤丸さんですが
アツい思いの結成よりそういう巡り合わせの
方が大成功に繋がったりするものなんでしょうね。



この日のプレイリストのアーティストが
殆ど亡くなってしまっているので
「皆んな亡くなっちゃうんだよなあ」と
寂しそうに言っておられました。
西城秀樹さん、井上堯之さん、かまやつひろしさん、ジョー山中さんのお話も聴けました。
ミッキー吉野さんに曲を依頼された時
たった1度の打ち合わせで仕上げて
来られたそうです。
池田聡さんとタケカワユキヒデさんのジョイントライヴの時も池田さんがタケカワさんのことを同じように言っておられました。
一流というのはそういうことなんでしょうね。



Pray List
1st
・Ain't No Sunshine/ビル・ウィザース
・And I Love  Her/ザ・ビートルズ
・No No Boy (ノーノーボーイ)/ムッシュかまやつ
藤丸さんはかまやつさんのことが
大好きだったそうです。
・銀河鉄道999/ゴダイゴ
・Going Back To Jamaica/ジョー山中
ジョー山中さんの遺作です。
日本で1番レゲエが似合うアーティストだと思います。
Fill the sail /AB,S
・いちご白書をもう一度
歌う前にストロベリーと仰ったので
ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォエバー」かと思ったらまさかのいちご白書
何とレコードバージョンのギターは
藤丸さんの演奏だったそうです。
竹越さんの歌声と藤丸さんの演奏で
鳥肌が立ってしまいました。

雨に破れかけた街角のポスターに
過ぎ去った昔が鮮やかによみがえる
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリィー
どこかでもう一度




2st


・サンライズ・ハイウェイ/SHOGUN
・愛しの惑星/竹越かずゆき
・瞳の面影/西城秀樹
フランキー・ヴァリのヒット曲
「My Eyes Adored You」のカヴァー
75年に藤丸さんが編曲を手がけられ
ライヴでデュエットされた曲です。
「今日はタケちゃんと二人で」と歌い始め
途中で声を詰まらせ「ヒデキを想い出しました。」と仰いました。
天国の秀樹さんに藤丸さんの気持ち
届いてると思います。
 
ここで今年の4月に奥様となられたボサ・ノヴァシンガーの原久美さんが加わりご自身の曲
「扉をあけて」を歌われました。
ご学友だった雅子皇后陛下がお父様のお仕事の都合で渡米されることが決まった時応援歌として書かれた詞に藤丸さんと作られた曲です。
不思議なことにその後の雅子様の人生を暗示するような詞です。




ステージの上でも以外でも
久美さんが藤丸さんをさり気なく
サポートされる姿がとても素敵でした。
そんなお二人に寄り添う竹越さんの姿も
微笑ましかったです。

・Bad City〜男達のメロディ~/SHOGUN
・9th Notes/芳野藤丸
・人間の証明/ジョー山中
中学生の時聴いて以来心を奪われた曲。
ご本人の歌声は聴けなくてももう十分です。
Enc.
・While My Guitar Gently Weeps/ジョージ・ハリスン
ビートルズファンでは無い私が
竹越さんの歌でジョージがどれだけ
カッコ良かったかわかりました。
同じステージにいるようでした。
Hotel California/イーグルス
説明不要の名曲ですね。
藤丸さんのイントロから終盤の長い演奏と
竹越さんの完璧なヴォーカル。
ホテル・カルフォルニアでした。







サイン会で冷房で冷たくなってしまった
私の手を
「冷たいね〜っ」て言って握って下さった
巨匠の手は
とっても温かくて柔らかかったです。
「気をつけて帰ってね」と
見送って頂いて会場を後にして初めて
3時間近いライヴだったことに気づきました。
藤丸さん竹越さん久美さん
贅沢で濃厚な夜をありがとうございました。






藤丸さんのライヴに
まだ行かれたことが
無い方

是非足を運んで下さい。

藤丸さんの演奏に


魂ゆさぶられて下さい。