「またかいな」
「もらいそこのうたな、看護婦さかいに、ええ思うとったのにぃ」
「いのぶも苦労するな」
「みーちゃんは、病気ひとつせーへんけどな」
昨日の記事にも載せたが、『お袋』に来てもらうと、いのぶが言った時に『親父』も、もれなく付いてくる。
なので、貯金通帳や印鑑、アタシの実家の家と住んでいる自宅の権利書を盗られたらあかんわ、の思いがとっさに頭に浮かんだ。
泥棒に我が家へ来てもらうわけではないが。(苦笑)
毎月アタシのお給金から、子どもたちの出生時体重に、10,000円を足して、自動的に貯金している通帳と、アタシの通帳があることを、いのぶは知らない。
だから、『おやじ』が家屋探しをした時に、これらの通帳だけは見つかってはならぬ。
『通帳を盗られる』ことを考える段階で、アタシの退院後の居場所確保より、家族の日々の負担を考えて、アタシの心は『お袋』に来てもらった方がええんやろうなぁ、になっていた。
アタシはサイト(携帯電話)で『泥棒に見つからない通帳の隠し場所』を検索し始めた。
その時に、いのぶが義家に電話をかけた。
「うさがヘルニアで、1ヶ月間くらい入院するんやけど、お母さん、その間来てもらえんやろうか」
長男嫁歴の中で、入退院を繰り返す嫁が、また、入院することを知った、『お袋』の反応、冒頭の言葉が受話器からもれてきた。
まぁ、「またかいな」
「いのぶも苦労するな」は、言われても当然やし、みーを引き合いに出すのもいつものこと。
でも、「もらいそこのうた」まで、言われるとは思いもしていなかった。
「『もらいそこのうた』優しい長男嫁のお陰で、あんたたち(お袋・おやじ)の生活が成り立っているんやさかいに、何てこと言うとんやー」
(`◇´)とは、いのぶが言うはずもなく。
「ふんふん」って、聞いているだけ。(-"-;)
もうねぇ、疼痛もあったし、怒る感情どころか、虚しーくなった。
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