すぐ、みーが電話にでた!
とらんちの電話は、ナンバーディスプレーなので、
『長男さんのところから電話がかかって来た』は、みーにわかっている。
前回の対応と異なり、不機嫌な声ではない。
「うさでございます、今、お時間はおありでしょうか?」
「あっ、はーい、いいですよ」
「過日は、私との電話で、みーさんが気分を害された様で、申し訳ございませんでした」
「えー、そんなことはないですぅ」
「そうだとよろしいのですが」
「気にしないでくださいぃ」
「今日は、お仕事お休みでしたか」
「はい、夕方、新聞配達に行きますけど」
「みーさん、新聞配達と工場の仕事を掛け持ちされておられるようですが、お体は大丈夫ですか?朝は早いのでしょう」
「あー、新聞配達は近くの10軒だけだから、1時間もかからないで終わるんですぅ」
「そうですか、ですが折角、医療事務の資格を30万円もかけてとられて、お義父さんの紹介で勤められたのに、辞められてもったいないですわね」
「そんなことまで、知ってはるんですかぁ、通信だから30万もかかっていませんよ、自分の給料で、払っていたんです」
「えっー、そうなのですか、お墓参りの帰りに家(義家)に寄った時に、母が『とらが言うてた(30万円)』と、話しておりましたから」
みーが言うように同じ時期、知り合いのものが、みーと同じ医療事務の通信教育を受けていたので、30万円もの費用が掛かっていないことを、アタシは知っていたが、義家の人たちには教えてあげなかった。
もちろん、いのぶにも。
みーが悪く言われるのを聴くのは、心が潤うから、そのままにしていた。
みーと、医療事務の話をチョットご紹介をさせていただきまして。
時給が高く、毎日、出勤しなくても良い医療事務の職に就きたい、と、みーは言っていたようで、通信教育でその資格を習得した。
が、
みーの就職先がなくて、とらが義家で「みーが資格を取ったが就職先がない」と話し、ぼけとよが、ホームドクターの診察(受診)時に「次男の嫁が医療事務の資格を取ったが、就職先がない、先生どこかないやろうか」と、みーの就職先の斡旋を頼み、ホームドクターの口利きで、みーは隣町の医師会に勤めることになった。
はい、ご覧の皆サマ方、みー様のこと、対人関係がうまくいかなかったようで、
「こんなとこ、辞める!」と、3ヶ月後にお辞めになられました。
口利きをしていただいたホームDrの顔に泥をぬりました、ぼけとよ。
ぼけとよの顔に泥をぬりました、みー様。
ぼけとよ2人で、ホームドクターへお詫びに伺いました、菓子折り持参で。
みーとの電話話に戻し、
「でも、医療事務の職は時間も有効に使えて、良かったでしょうに、私は、バカでアタマも悪いですし、数字にも弱くて、みーさんが医療事務の職に就かれた、と伺って、凄いわぁ、さすがみーさん、と、思ったものです」
「えー、そんなことはないですよぉ」
「みーさんは、私と違って、頭の回転も速くて、ボキャブラリーも豊富でいらっしゃいますから、羨ましいですわ、西園の両親も、みーさんを『賢い、ええ子や、ええ子や』と褒めてらしたんですよ」
『賢い、ええ子や、ええ子や』このような表現では、褒めていなかったけども、アタシが勝手にアタシ流に変換した。(;^_^A
「お義姉さんにそんなこと言われると、なんか、バカにされてるようですぅ」
アタシの事をお義姉さんやて!
「お義姉さん」は、いくつものパターン(昨日記事参照を)には入ってはいなかったわぁ。(苦笑)
でも、前回の電話の時には『お宅』と、そこに他人が入っていたのに、身内になっているし。
((>д<))おそろしや~。
「いえいえ、私はね、みーさんもご存知の様に、短大の衛生看護学科卒ですから、有名女子大の学歴をおもちの、みーさんの足元にも及びませんわ」
「え゛え゛っ??」
ヾ( ̄0 ̄;ノ
驚いたようなみーの声が受話器を通して聞えた。
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