義姉から電話がかかってきた。
いのぶが家に居なかったので、アタシが電話応対をした。
色ぼけは、お釈迦様がご誕生なさった日と同じ、4月8日生まれ。
結婚前に義家を訪れた時から、事あるごとに、
「お父さんはな、お釈迦様と同じ生まれやで」と、言われ続けていた。
まるで、自分も仏の心であるかの様に。
義姉からの電話内容は、「お母さんの喜寿祝いはしてあげれたけど、お父ちゃんの喜寿祝いはしてあげてへんさかいに、誕生日が過ぎたけど、お祝いを兼ねて連休に食事会をしようと思っているんやけどどうやろ?」のお伺い。
「色ぼけお義父さんがお義母さんと離婚されている時に、喜寿を迎えられたんですから今になってしないといけないのですか?」
「もうお父ちゃんも弱ってきてるし、お母さんの喜寿祝の時に『月に1回はみんなで集まって食事会したい』言うて、お父ちゃんもお母さんも言うてたからねぇ」
はぁ?そんな、ど、厚かましい事を言うとったんや!
いのぶは何も言うてなかったけど。
子どもが食事代を出すのがわかってるから、お金もないくせに勝手なことを言うんや!
((o(-゛-;)
「食事会とはいえ別にお祝いもしないといけないのでしょう」
「気持ちだけ包んでくれたらええしね」
「申し訳ないのですが、お義父さんとお義母さんの離婚の時に、何十万円って出していますし、気持ちだけのお金を出す余裕はありません」
春は物いり。
長女の大学の授業料、国立とは言え我が家にしてみれば大金。
それに、固定資産税。
福沢諭吉サマが片手近く瞬時で家出をなさった。
後、自動車税も言ってくる。
これらの出費があることを義姉に伝え、「いのぶさんにお義姉さんの意向を伝えておきます」と言って電話を切った。
義姉は、とよとは血が繋がっていないが、色ぼけとは唯一の肉親なので、迷惑をかけさせられていても節目をお祝いしてあげたいんだろうな、とは思うが、我が家を巻き込まんと自分独りで祝ったらええのに。
義姉は夫婦2人、余裕の生活をしている。関西在住の方であればご存知だと思うが、買い物は『』のマークのスーパーマーケットでしか買わない。お肉、野菜は産地からの取り寄せ。
我が家とは違ってクオリティーが高い生活を営んでいるので、アタシたちにも「良質のものを食べないと体に良くない」と、会うたびに言ってくるので、鬱陶しくなる。
話が『義姉』のことになってきているが、もお、独りで勝手にして!
いのぶが帰宅して、義姉からの電話内容を話した。
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(ペコリ)